【八ヶ岳のんびり起業日記・4】11月下旬に寒気がやってきました。八ヶ岳や南アルプスの山頂付近が白くなっています。山の上だけでなく麓の別荘地でも初雪がありました。とはいえ、ちらっと降っただけですぐに雨になってしまいましたけどね。
その他の画像はこちら山頂付近が白くなっている
●薪ストーブも大活躍
いつまた次の雪が降るとも限りません。車は冬タイヤに替えておきましょう。八ヶ岳南麓の冬は晴れる日が多く、実は雪はそんなに積もることはありません。ただ気温は低いので路面凍結のリスクがあります。タイヤ交換だけでなく運転も慎重にお願いします。
気温が下がったので薪ストーブも大活躍。揺れる炎とほんのりとした暖かさが魅力です。冬の八ヶ岳ではお金持ちより薪をたくさん持っている人の方が偉い(?)んですよ。なんといっても薪がなければ暮らせませんからね。
薪ストーブが活躍する季節になってきた
●12月といえばクリスマス! だけど実はお正月ムードの方が強い?
12月に入って世の中はクリスマス一色ですよね。都心部ではあちこちでイルミネーションも始まっていることでしょう。では八ヶ岳のクリスマスはどうかというと、実はそんなにクリスマスムードでもないんです。もちろん星野リゾート(リゾナーレ八ヶ岳)など、一部の商業施設ではクリスマスイベントも開催しています。ですが全体的にはそんなにクリスマスムードの高まりは感じられません。
冬が寒すぎるからでしょうか。あまりイルミネーションも見かけません。そもそも八ヶ岳の観光客は圧倒的に夏に偏っています。11月になると一気に減り、冬は閑散期になるんです。スキー場もいくつかありますが首都圏から近いため日帰り客が中心です。
スーパーマーケットなどでも、クリスマス商戦というよりはむしろお正月飾りやお節料理の具材などが目立ちます。地元の人たちにとっては、観光客も少ないクリスマスよりも久しぶりに家族が集まるお正月の方がビッグイベントなのかもしれませんね。
●さて、成功のコツは?
さて、田舎でのんびり起業のお話。今回は、成功のコツを二つお伝えしますね。それは「生活コストを適正化する」と「無理をしない複数の収入源を確保する」の2点です。それぞれについて簡単に紹介します。
生活コストを適正化すれば起業のハードルが下がる
生活コストが小さければ、起業のハードルが下がります。起業すれば、利益の範囲内で生活費を賄う必要があります(最初は売り上げも小さいので無理かもしれません。そのためにも貯蓄してから起業を目指すことをおすすめします)。
毎月100万円なければ生活できないのであれば、毎月100万円以上の利益を確保する必要があります。もしも毎月30万円で暮らせるならば、毎月30万円以上の利益で賄うことができます。生活コストが小さいということは、それだけ小さいビジネスでもやっていけますよね。
ポイントは生活費を最小化するのではなく適正化を目指すことです。無理やり節約しても疲れてしまいますよね。田舎は家賃や不動産価格が低いので、住居費が圧倒的に下がります。あとは外食や高級品の買い物を少し抑えれば、生活費も変わってくることでしょう。
無理をしない複数の収入源があれば暮らしが安定する
田舎でのんびり起業は複業が基本と、以前もこの記事でお伝えしました。田舎で高単価のビジネスを創るのは難しいものです。商圏人口も少ないですし、田舎の平均収入は都市部と比べると低いですからね。
<過去記事>
田舎でのんびり起業は複業が基本です! 10月になって一気に寒くなった八ヶ岳南麓
https://www.bcnretail.com/market/detail/20241026_463812.html
また、田舎でやりやすいビジネスは例えば農業や観光業(飲食業を含む)などの季節変動が大きい事業が中心です。一つの事業だけだと売り上げの凸凹も大きく、収入も不安定になりがちです。
その土地ならではの事業とオンラインでできる事業を組み合わせたり、地元を対象にした事業と他の地域から集客する事業を組み合わせたり、と複数の事業で凸凹を埋められれば全体で収入が安定していきます。
収入源は事業収益に限る必要はありません。給与収入や投資収益でもいいのです。オフシーズンはアルバイトを併用して現金収入を得たり、家族で暮らしているならば1人が給与所得を得られる仕事を並行したり。株式配当金や不動産収益でも構いません。諸々組み合わせて、暮らしを安定させていきましょう。
●田舎ならお金を使わなくてもハッピーに暮らせる
僕は八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)で暮らしていますが、東京で暮らしていた頃よりお金を使わずともハッピーに暮らしています。都市部にいると、ついついお金を使ってしまう仕組みが出来上がっているんですよね。コンビニに行けば、新しいスイーツがある。街を歩いていれば、新しいアパレルが目につく。仕事帰りにも、つい一杯立ち寄りたくなるお店がある。
さらに他人と比較させることで消費は広がります。あの人が新しい腕時計を買ったのが羨ましい。隣の人は家族で海外旅行に行ってるし、うちも海外に行こうか。周りと比べてうちの車は古いからそろそろ買い換えよう、などなど。
ティラノサウルスレースに参加
地域イベントで楽しむ暮らしがサイコー!
でも本当は、自分がハッピーならそれでいいはずです。僕は八ヶ岳南麓で暮らすようになってから、アパレルの買い物もめっきり減りました。外食もしますが、車が基本なのでお酒は家。外でお酒を呑まないだけでも、ずいぶんお金は使わないものです。
もちろん、八ヶ岳にもお金持ちはいます。でも、お互いにあまり比べてないんですよね。自分が楽しければそれでいい。そんな場所にいると、無理に背伸びしたお金の使い方をしなくなるものです。
●田舎でのんびり起業してみない?
今回は「田舎でのんびり起業」の成功のコツ、として生活コストの適正化と無理のない複数収入源の確保についてお伝えしました。生活費を適正化するには、なんといってもまずは自分の望む暮らし方をイメージすることです。
例えば、家族や知人と庭でBBQを楽しむことが高級店での外食よりも好き。ペットが思いきり走り回れる庭が好き。毎日思い立ったらスキーに出かけられることが何より大事。あなたなりの望む暮らしを描きましょう。それが満たされる暮らしならば、きっと他の人とお金や消費を比べる必要もなくなるものですよ。
今後もこの連載や僕の田舎でのんびり起業コミュニティ「ヤツビジ」で起業に役立つ情報や僕自身の経験も伝えていきます。ご興味のある方からのご質問・ご相談もお待ちしております!(TMR・玉利裕重)
■Profile
玉利裕重(たまさん)
八ヶ岳南麓のひとり法人(TMR)代表。外資系IT企業からのんびり田舎暮らしへ。起業コミュニティプログラム「ヤツビジ」を運営し、「田舎でのんびり起業」を目指す個人を応援している。お問合せ・ご相談はこちらのメールへどうぞ( contact@tmr-llc.jp )