秋元康氏がリニューアルしたAKB48劇場に登場「AKBの第2章が始まる」エール/一問一答

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2024年12月08日 19:30  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

新公演初日を迎えたAKB48メンバー。中央は秋元康総合プロデューサー(C)AKB48

AKB48総合プロデューサーの秋元康氏(66)が8日、リニューアルオープンした東京・秋葉原のAKB48劇場で、約9年ぶりに書き下ろした新公演「ここからだ」の初日公演前に取材に応じた。


同劇場は05年12月8日にグループ専用劇場として東京・秋葉原にオープンし、今年9月から老朽化による全面リニューアル工事を実施。オープン19周年当日となるこの日にリニューアルオープンとなった。オリジナル新公演「ここからだ」では、初日メンバー16人が秋元氏が書き下ろした全16曲を初披露した。秋元氏の一問一答は以下の通り。【玉利朱音】


      ◇      ◇     ◇


−リニューアルを終えた新劇場への感想は


新しくAKBの第2章が始まるんだなと。こんなに座りやすい椅子とか、いろんなのがね。そういう意味では新しくはなったけども、変わらないものがあってほしいなと思っています。


−公演の楽曲を作る上で意識したことは


AKBという伝説があって、それからまた新しい伝説を作るんだっていうこと。だから「ここからだ」っていうことは一番強く考えました。詞を書くときにやっぱり今のAKBの現状、今のメンバーの中で何ができるかなっていうことがテーマだったし、昔のまま踏襲してもしょうがないし。でも残さないといけないものもあるし、そのバランスが一番難しい。


−曲選びで意識したことは


曲選びが一番大変でしたね。多分1000曲以上聴いたと思うんですけど、その中から公演曲に合うものを選ぶ。公演曲だから、やっぱり普通の、いわゆるリリースするCDの表題曲とは違うじゃない? むしろ公演曲の方が冒険できるし、16曲を通してストーリーが作れるし。初めは12曲でお願いしますって言われていて、もうちょっと短くしようっていう意図があったらしいんだけども。やっぱり16曲でずっと公演続けてるから、12曲だと来てくださったお客さまがどっか物足りない感じがするんじゃないかなと思って16曲にしました。


−4曲増えるとなると負担も増す


いやいや、負担すごい増える。負担増えるけども、やっぱり、「昔は良かった」って言われるのが嫌じゃない? それは多分、スタッフも。昔は良かったっていう風に、大体ほら、そば屋さんでもうなぎ屋さんでも先代はおいしかったよねって言われるじゃない。そう言われたらかわいそうだなと思うから。


−公開ゲネプロは


見てない。わざとゲネプロも昨日も来てない。やっぱりこう、総選挙の頃のあのワクワクがAKBの醍醐味(だいごみ)だから。お客さまと一緒に初めて見るってどういうことなんだろうって。


−ゲネプロではなく、お客さまと一緒に初日公演を見る?


このAKB48劇場っていうのはお客さんと一緒に作ってるじゃん。ここに来たかったのは、やっぱりお客さんがどういう反応をするだろうっていうのが(知りたかった)。それが次につながる。昔は最後の曲が「桜の花びら」として、その紙吹雪が落ちたまま暗転になってアンコールが始まるんだけど。その時に当時の支配人がモップを持って掃除し始めるとお客さんから「モップ、モップ」ってモップコールがおきるようになって。そういうのはさ、見ないとわからないから。新劇場もまたファンの人が新しい何かを作ってくれると思う。


−総監督の倉野尾成美(24)から「東京ドームを目指したい」という発言があった


目標があるとそこに向かえるじゃないですか。2005年の11月後半くらいかな、当時のメンバーみんなを集めて「君たちはこれから東京ドームに行く、それとも、紅白に出る。レコード大賞も取る」と(言った)。誰も信用してなかったけど(全て達成できて)そういうことがあるから頑張ろうと思う。(現メンバー)みんな、もうAKBの黄金期を過ぎてそこから入った私たちですから、まだそこまでは、って思ってるかもしれないけど。やっぱり世の中には想定外というか、まさかあそこからよみがえるとはねっていうようなことがあるから。それを信じてほしいなと思って。


−終演後にはメンバーにそういった言葉を伝える?


そうですね。見終わった感想と、とにかく黄金期を君たちが作る、先輩たちから受け継いだバトンを次の世代に渡す役割があるんだって言うのは、すごく重要だと思う。


−来年20周年を迎えるAKB48。現メンバーに期待することは


やっぱりバトンをね、どうやって渡せるかって。AKBってすごく良い形でバトンが渡されて19周年まで来たから。また次にバトンを渡していく。もちろん、メンバーの努力、スタッフの努力もあるんだけど、やっぱりそこに恵まれている。


−黄金期とはどういった状態のことを考えているのか


僕の勝手な考えで言うと、阿久悠さんがおっしゃったことなんですけど、最近の音楽は街なりがしないと。やっぱりみんな、ヘッドホンをつけて。昔は有線放送とかパチンコ屋さんとか、そのところで流れたじゃない、ヒット曲が。だからAKBの第二期黄金期っていうのは、カラオケ屋さんに行くと日々みんなが歌ってるとか。売上がどうの、順位がどうのこうのっていうよりも、本当にみんなが歌ってくれるかどうかにかかってるんじゃないですかね。これがAKBだっていろんな人に見つかるという風になったら東京ドームへ行ける。

このニュースに関するつぶやき

  • 一定層はまだ追い掛けるかもしれないが、音楽業界も変わりつつあって大人数グループは男女問わず下火になって来てる様に思う、またバンド系が盛り上がって来てる兆しが見え隠れしてるね?
    • イイネ!14
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