俳優の鈴木亮平と有村架純が兄妹役で初共演する映画『花まんま』の公開日が、来年(2025年)4月25日に決定。ティザービジュアルと特報が解禁となった。
【動画】映画『花まんま』特報映像 作家・朱川湊人氏の代表作で、ある兄妹の不思議な体験を描いた短編集『花まんま』(文春文庫)を、初版からおよそ20年を経て、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、『そして、バトンは渡された』などの前田哲監督が映画化した。
大阪の下町で兄妹二人暮らしの兄・俊樹(鈴木)は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、妹のフミ子(有村)を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に二人で封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り…。
特報映像は、「兄貴はホンマ、損な役回りやで」という俊樹の口癖からスタートする。そんな俊樹におしぼりを投げ関西弁でツッコむフミ子の愛らしい姿や、俊樹と幼なじみの駒子(ファーストサマーウイカ)が笑い合ったり、フミ子の婚約者・太郎(鈴鹿央士)に優しい眼差しで見守られてウエディングドレスを選んだりといった多幸感あふれるシークエンスに合わせ「俺の妹は、めちゃめちゃ気が強くて」「まっすぐで、ええ子」と俊樹視点のテロップが重なる。
ベランダから身を乗り出し、フミ子を見送る俊樹の姿も印象的で、下町の温かさを感じさせる軽快なメロディーが仲睦まじい兄妹のやり取りを盛り立てる。しかし、俊樹がある写真を見つけると空気が一転。“知らない人たち”と満面の笑みのフミ子がまるで家族かのように思える写真が映し出されると、「妹には、秘密があった」という意味深長なテロップが…。
「お前は加藤フミ子や、“繁田喜代美”やない!」と諫(いさ)める俊樹に対し、「私は私や!」と啖呵(たんか)を切るフミ子。そして「不思議な記憶を巡る、兄と妹の物語」の言葉で締めくくられる。妹が兄に隠していた“秘密”とは果たして何なのか、“繁田喜代美”とは一体誰なのか。謎が見る者を引き込む。
あわせて解禁となったティザービジュアルは、「幸せになれよ」と妹の幸せを願う兄・俊樹の笑顔とは対照的に、「わたしには、秘密がある」と憂いつつも、どこか意志を持った妹・フミ子の表情が印象的なデザインとなっている。
兄妹二人の間には、満開のつつじ畑に佇む幼少期の俊樹とフミ子の姿。よく見ると、フミ子の手にはお弁当箱が――タイトルの「花まんま」とは子どものままごと遊びで作った“花のお弁当”を意味し、大切なひとへ贈り届けるキーアイテム。幼いフミ子は一体誰に“花まんま”を贈るのかも気になるビジュアルとなっている。
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