美容家が提唱「50歳からの“こすらない”美肌テク」やりがちな“肌こすり”が老け顔の原因だった

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2024年12月09日 08:10  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

石井美保さん

肌をきれいに保ちたいと、日々行っているルーティンが実はダメージを招いているとしたら……。多くの芸能人から支持される美容家の石井美保さんは「洗顔、スキンケア、メイクの際の“肌こすり”を極限まで控えるだけで美肌に生まれ変わります」と断言。くすみやシミが気になる人は試してみて!

シワやシミ、たるみを年齢のせいだと諦めている方が多いですが、実はほとんどの方が、自分で老け顔をつくっているんです」と語るのは、人気美容家・石井美保さん。

毎日のケアやクセが老け顔の原因だった

 石井さんといえば、48歳にして透き通るような美肌の持ち主として知られるが、かつてはくすみや乾燥、シワ、毛穴など、さまざまな肌悩みを抱えていたそう。

 しかし、20代後半の時にまつげエクステサロンを開業。まつげエクステが取れないように、そっと顔を洗うようにしたところ、たった1週間で肌が激変。偶然の賜物(たまもの)の「こすらない洗顔」で、みるみる肌悩みが消えていったという。それ以降、「こすらない美容」を提唱するように。

洗顔やスキンケアに限らず、日常の動作でも、頬杖をついたり、顔を押しつぶすように横向きに寝たりしていませんか? それだけでも、肌に老化現象が刻まれていきます。どんな化粧品を使うかよりも、まず普段何げなくしている行為の中に、肌を劣化させる原因がないかを見直してほしいんです」(石井さん、以下同)

肌への負担大!! 肌こすりアクション
□ ゴシゴシ洗顔
□ 頬杖をつく□ 口元を触る
□ 指のばしメイク
□ 横向き寝
□ 目をこする

 実践すれば1か月ほどで、肌質が変わったと実感できるそう。

肌は取り替えのきかないものだからこそ、今見直しを。更年期のホルモンの乱れから肌がゆらぎやすい50歳からは特に意識を高めて。何歳からでも、こすらなければ美しい肌になります

 すぐに始められて効果抜群の美肌ケア。さっそく始めましょう!

美容液よりベースメイクとクレンジングの見直しを

 毛穴の開きやくすみが気になる人ほど、ファンデを厚塗りして、それを落とすためにこすり洗いをしがち。

「肌をこすることで、肌表面のバリアが壊れます。そうすると乾燥や炎症を引き起こし、それがシミやくすみ、クマの原因となります。さらに古い角質がたまる“角化現象”が起きて、毛穴目立ちを引き起こすなど、その悪影響はあらゆる方位へ及んでしまうのです」

 だからこそ、高級な美容液に頼る前に、メイクアイテムを見直すべきと石井さん。

「スキンケアより、ベースメイクを薄づきで落としやすい最新のものに見直すことが美肌への近道。また、クレンジングは洗浄力が高いほど、肌への負担も高くなります。洗浄力の高いオイルを使い続けるのではなく、泡やジェルタイプなど肌への負担が少ないものがおすすめです」

 顔の摩擦はとにかく厳禁!“やさしくなでる”“そっと置く”を徹底した肌ケアを。

「顔マッサージも、皮膚をいじめず、上へ上へとやさしくなでるだけにとどめましょう」

こすらない【クレンジング】

 クレンジングは力を入れず、全体にやさしくなじませるだけでOK。毛穴詰まりまで落とそうと鼻まわりをくるくるしたり、メイクをなじませようと肌をぐりぐりするのは摩擦になるので控えて。とにかく肌を動かさないこと。

(1)クレンジングの量が少ないと、肌との間に十分な厚みができず、こすりがち。500円玉大を目安に、たっぷりの量を手全体に広げておく。

(2)指先でくるくるはNG。頬や額など、広い面は手全体で。目まわりや鼻、口まわりなど、凹凸があるパーツは力が入りづらい薬指と小指の腹で。各エリア3回ずつ、ゆっくりと、やさしくなでるように手を動かす。

こすらない【洗顔】

 洗顔はたっぷりの泡で、手をすべらせるのではなく、バウンドさせるように押し洗い。肌と手の間に常に泡があるようにし、泡の圧で汚れを浮き上がらせる。すすぎや拭き取りもやさしく行い、泡をのせてすすぎ終わるまでを1分以内に。

(1)ピンポン玉3個分のたっぷりの泡を両手に2等分にしてのせる。

(2)皮脂の多いエリアから泡をのせる。額と鼻、あごをモフモフと押し洗い。

(3)乾燥しやすい頬や目元は最後に。泡を長くのせていると刺激になるので、手早く。肌ではなく泡を押す感覚で。

(4)すすぎにシャワーはNG! また顔の内側から外側へ手をすべらせるのも摩擦に。冷たすぎない水を手にすくい、やさしくあてて洗うこと。サイドは顔を横向きにして、全体を30回以上すすぐ。

(5)タオルをゴシゴシ動かすのは摩擦になるのでNG。タオルをやさしく肌にあて、水分を吸い取る。吸収できたら、位置を変えて別のゾーンに。ティッシュペーパーを使うのもおすすめ。

こすらない【保湿】

 洗顔やクレンジングでは意識している人でも、無意識にこすってしまいがちなのが保湿のステップ。化粧水、乳液、クリーム、美容液ともすべて共通で、手のひら全体を肌に密着させ、3秒キープする「3秒ラップ」でケアを。

(1)手のひらに適量をとり、手全体に広げたら、塗り漏れしやすい鼻の下からスタートし、両頬を手のひら全体で包んで3秒キープ。

(2)次に額とあごに手のひらを密着させ、3秒。

(3)細かい部分や凹凸があるエリアは指で。目の下や目頭は薬指と小指をピタリと添わせて3秒。アイクリームはさらにやさしく、薬指と小指の腹でそっと置くようにのせて。

(4)小鼻や鼻の下も、中指と薬指を添わせて3秒。しっかり浸透させる。

《COLUMN》乾燥肌の人におすすめなのが、コットンパック。ヒタヒタに化粧水を含ませたコットンを2枚に裂き、顔を覆うように3分パック。さらに手を添えてフィットさせながら「3秒ラップ」を繰り返す。

こすらない【メイク】

 繊細な部分に繰り返し触れ、摩擦を起こしているメイクも要注意。まずベースメイクは、指で引きのばすのではなく、手のひらとスポンジで“スタンプ塗り”を。また、ポイントメイクは、こすらないツール選びも重要。

(1)メイク下地やリキッドファンデーションを手のひらに適量とったら、両手を擦り合わせて温め、なじみをよくする。

(2)面積の広い部分は手のひら、細かい部分は指で。スタンプを押すようにポンポンと全体に広げていく。

(3)下地やファンデーションが全体に広がったら、スポンジやパフでやさしく押さえてなじませる。

教えてくれたのは……石井美保さん●トータルビューティーサロン「Riche」のオーナーかつ美容家として、美容誌をはじめ各メディアで活躍。独自の「こすらないスキンケアメソッド」を提唱し、これまでに約2000人の肌悩みを改善してきた。その透明感あふれる美肌は、あらゆる世代の女性のあこがれを集めている。著書に『スキンケアで肌を毎日いためていませんか?こすらなければ、美肌』(講談社)。

ヘア&メイク/大野朋香、小澤桜 撮影/中村和孝、岩谷優一 取材・文/當間優子

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