クローバー賞を制したニタモノドウシ(牡2、美浦・高木登厩舎)が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。
ニタモノドウシは父ディーマジェスティ、母ジェラスガール、母の父Petionvilleの血統。父は16年の皐月賞馬。一方の母は米国で4勝。叔父のイスラボニータは14年の皐月賞など重賞を6勝し、種牡馬としても一定の成功を収めている。
ここまで2戦2勝。6月福島の新馬(芝1200m)は出遅れも何のその、後方から徐々に押し上げて、大外から鮮やかな差し切り。父の産駒として3頭目の新馬勝ちを果たした。そして2戦目のクローバー賞は中団から4角で前に取り付くと、楽に抜け出してレコード勝ち。22年のアネモネSを制したクロスマジェスティに続き、父の産駒として2頭目のオープン勝ち馬となった。今回は一気に相手が強くなるが、決め手は十分に通用するだろう。
ディーマジェスティ産駒はこれまで延べ14頭がJRA重賞に挑み、昨年の毎日杯のドットクルー、今年のニュージーランドTのユキノロイヤルの3着が最高着順。そしてGIは22年の桜花賞のクロスマジェスティ(13着)、今年のNHKマイルCのユキノロイヤル(11着)に続き、3回目の参戦となる。父と同じく嶋田賢オーナーが所有し、父にそっくりの見た目からその名前をもらった孝行息子が、大仕事を成し遂げることを期待したい。