妊娠中の免疫
12月2日、マギル大学(カナダ)の研究チームは、プレスリリースにて、妊娠中は自然免疫が高まり、重度のインフルエンザ感染を防げると発表した。
妊娠中は感染症に対する脆弱性が増し、感染症にかかりやすくなるといわれている。しかしながら、今回、妊娠によって生まれながらに備わっている防御機構(自然免疫)が強化され、A型インフルエンザウイルスが肺に広がって重度の感染症を引き起こすのを阻止することが判明した。
なお、研究論文は「Science Advances」に掲載されている。
妊娠とA型インフルエンザウイルスに対する防御機構
妊娠によって母体の免疫システムは大きく変化するが、妊娠がインフルエンザ感染に対する吸器免疫適応と重症度・症状の重さに与える影響は不明のままであった。
そこで、研究チームがマウスを用いた動物モデル実験を行ったところ、妊娠中期マウスの鼻腔内で特定の免疫細胞が活性化することが認められた。
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この特定の免疫細胞が鼻腔、上気道におけるA型インフルエンザウイルスに対する防御機構を強化する。自然免疫が高まり、インフルエンザウイルスの複製は抑制され、肺へのウイルス伝播が阻止される。これにより、A型インフルエンザの重症化が防げるという。
(画像はプレスリリースより)
McGill
Science Advances
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