現役時代はGI・5勝 優秀なマイラー出す名種牡馬「ダイワメジャー」を深堀り

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2024年12月10日 08:00  netkeiba

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マイルで活躍する産駒を多く出すダイワメジャー(写真は04年皐月賞、撮影:下野雄規)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ダイワメジャー】

 女傑ダイワスカーレット(有馬記念などGIを4勝)の4分の3兄。現役時代に天皇賞(秋)、皐月賞、安田記念、マイルCS(2回)と5つのGIを制覇しました。

 サンデー系は総じて末脚の切れ味に特長がありますが、ダイワメジャーは先行して粘り強い脚質。なおかつ、幅のあるがっしりとした造りも、薄くしなやかな父サンデーサイレンスとは対照的です。

 産駒は2〜3歳戦に強く、パワー兼備のマイル向きのスピードが武器。これまでに勝ったJRAの平地重賞49勝のうち47勝が1600m以下で、GIに限ると10勝中9勝が芝1600m戦です。アドマイヤマーズ、メジャーエンブレム、カレンブラックヒル、コパノリチャード、セリフォス、アスコリピチェーノ、レーヌミノルなどを出しています。新種牡馬アドマイヤマーズが好成績を挙げており、後継種牡馬としてこれから大いに期待できそうです。

 母の父としてはナミュール、アルマヴェローチェ、ショウナンナデシコ、グランブリッジなどを出しています。父としては芝とダートの勝ち星の割合は2:1ですが、母の父としては1:1。ダート適性が高めに出てくる傾向が見られます。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「歴代の新種牡馬のなかでJRAの2歳戦で最も多くの勝ち星を挙げた種牡馬は? 」

 昔と今では2歳戦の競走数が違うので正確な比較はできません。2000年以降に限るとディープインパクトです。昨年までの24年間に30勝以上を挙げたものは以下のとおりです。

1位 ディープインパクト 41勝(10年/187走)
2位 ロードカナロア   37勝(17年/200走)
〃 ドゥラメンテ    37勝(20年/234走)
4位 キズナ       33勝(19年/323走)
5位 ダイワメジャー   31勝(11年/285走)
〃 エピファネイア   31勝(19年/243走)
〃 モーリス      31勝(20年/260走)
8位 ドレフォン     30勝(21年/238走)

 トップのディープインパクトは187走という最も少ない出走回数でこの数字ですから、内容的にも抜群といえるでしょう。

 今年、あと5日間の開催を残してナダルが29勝を挙げています。現時点の出走回数は118走。ディープインパクトの勝率を超えています。現在23勝のサートゥルナーリアにも30勝超えのチャンスは残されています。

 ちなみに、2000年から2024年までの25年間に2歳戦の競走数は約1.5倍増えています。

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