子どもが中学生になると、部活に入って活動をすることも多いでしょう。子どもの興味ややる気を優先したいものの、親として心配になることもあるようで、ママスタコミュニティのあるママから、こんな質問がありました。
『中学校の部活を決めるときに、親は誘導しましたか? 子どもがやりたいことやってほしいけれど、その部には性格がキツイ子が多いのと、外でやる部活だから夏の暑さが心配です』
投稿者さんは、子どもが入りたい部活は部員の性格や夏の暑さが心配なのだそう。部活での人間関係が悪いと辛い思いをしてしまいますし、屋外の部活では熱中症の心配もありますね。そのため子どもが考えている部活とは違う部に入ってほしいそうです。一方で、子どもの考えを優先したいという思いもあるのでしょう。ほかのママたちに意見を求めています。
子どもの部活、親が意見する理由は?
他の部員との関係性
『誘導したよ。そのために準備もしていた。子どもはその部活に入るつもりだったけれど、小学校卒業近くになってやっぱり違う部活がいいと。強豪校で練習もかなりキツいよ? 先輩怖いよ? としつこく言った。でも結局その部に入ることを選んだ』
『うちは得意でもないのに、ある部活に入ろうとしたから心配したな。もっといろいろな部活を見たら? と言った。結局自分が決めた部活に入ったけれどね。例えばサッカーや野球など、経験者ばかりの部活に未経験の人が入るのは心配だと思う』
強い部活になると練習量が多かったり内容もハードになったりと、厳しさもあるでしょう。それについていけるのかも親としては心配ですね。また部員はみんなライバルとなると、ほかの部員との関係性がうまくいかない場合も。さらに経験者が多い部活になると初心者との違いが大きくなり、練習などにもついていけなくなるのかもしれません。
外部環境が心配
『テニス部か屋内の部活で迷っていたけれど、外の部活はやっぱり心配だった。誘導らしい誘導はしてないけれど、屋内の方でいいんじゃない? くらいは言った』
屋外の部活は夏の暑さが気になります。練習や試合中に熱中症になってしまう危険性もありますね。できれば冷房のきいた屋内の部活を選んでほしい。そう思うのも親としては自然なことなのでしょう。
ほかの習い事をメインにしたい
『誘導というのかわからないけれど、ずっとやっていた習い事を続けるなら活動の少ない部にしないといけないよとは話した』
部活以外にもクラブチームで活動をしていたり、ピアノなどを習っていたりすると、そちらを優先することもあります。学校の部活で時間を使いたくないならば、活動が少ない部活を選ぶように伝えることも大切ですね。最終的に決めるのは子どもですが、判断材料として話すこともあるそうです。
親の送迎や金銭的な問題がある
『運動系の部活は試合会場まで保護者が乗せていくらしい。乗せていった保護者は高速道路を使って初めて行くところだから怖かったと。自分の子のほかにも数人乗せるらしくて。それを聞くとその部はやめてほしいと思ってしまった。面倒くさいより怖い』
『自分はしなかったけれど、例えば遠征だらけで送迎必須、道具が高すぎて金銭的にきついなどがあれば、諦めてもらうしかない場合もあると思う』
部活によっては遠征があり、親が送迎をするケースもあります。保護者が順番で送迎をするとなれば、ほかの子を乗せていく場合も。そうなると事故の心配も出てきてしまいますね。また用具が必要な部活では、金銭的な負担もあります。高額になると親も躊躇してしまうのでしょう。また、2023年度より公立中学校の部活動の「地域移行・地域連携」も始まっています。場合によっては親の負担がさらに増えることもあるので、どこまで親が協力できるのか、難しい場合はほかの部活を選んでもらう必要もでてくるのでしょう。
参考:ママスタセレクト|公立中学校の部活動、地域へ移行・連携されることを知っていますか?<ママのリアル調査>
誘導なんてしない。子どもの意見を重視する
『誘導なんてしないよ。やりたくもない部活に入っても続かないよ』
『誘導しなかったし、ギリギリまで悩んで自分で決めていたな。親が誘導すると辛いときに頑張れない気がする』
『やりたい部活をやらせるよ。人生1度きりなんだから。親が口出すことではない。親は頑張れって背中押すだけ』
子どもが自分で選んで決めた部活でないと、辛いことがあっても乗り越えられないこともあるかもしれません。「親が入るように言ったから」という理由で逃げ道を作ってしまうからですね。もちろん、どうしても続けられないケースもあるでしょうが、できるだけ頑張ってほしいと思うならば、子どもの意見を優先した方がよいケースもあるのでしょう。大切な中学時代をどう過ごすのか。それは子ども自身が決めていくことなのかもしれませんね。
子どもの部活を決める材料は家庭によって異なる。子どもとの話し合いも必要では?
中学生になって子どもがどの部活に入るのかは、親としても気がかりなこと。部活によっては遠征があり、親の送迎が必須な場合もあります。土日でも仕事がある親にとっては、厳しいスケジュールになることもありますよね。また用具が高額になってしまうと、子どもの希望をすぐに了承できない家庭も。家庭にはいろいろな事情がありますから、親が子どもに意見するのは仕方ない部分もあるのでしょう。一方で、活動するのは子どもですから、本人が興味ややる気を持って取り組むことが大切ですよね。子どもと親、お互いに思うところがあるでしょうから、それを言葉にして話し合うことも必要になってきそうですね。
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文・こもも 編集・みやび イラスト・Ponko
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