■MLBウインターミーティング(日本時間10日、テキサス州・ダラス)
MLBの関係者が集まるウインターミーティングが日本時間10日に開幕、この日はポスティング申請が受理された佐々木朗希(23)の話題に集中した。
米メディアではパドレスとドジャースが有利との報道がされているが、この日、取材に対応したパドレス・M.シルト監督(56)とドジャース・D.ロバーツ監督(52)のコメントに違いが見られた。
パドレス・シルト監督は佐々木の事を問われると「私はもともと楽観主義者だが、盲目的な人間ではない。佐々木がいることで組織は本当にいい状態になると感じている。私たちは多くの理由から良い場所にいると感じている」と話し、パドレスが有利な立場にいることをアピールした。
「ひとつは、サンディエゴにいるということ。我々は毎晩球場のチケットを完売させている。非常に競争力のある球団だ。彼がやってきて、最初のワールドシリーズ制覇に貢献し、自分の遺産を作るチャンスだ」さらには「日本にルーツを持つゼネラル・マネージャーがダルビッシュの獲得に乗り出している。我々はダルビッシュをトレードで獲得し、松井を獲得した。(パドレスのアドバイザーを務める)野茂英雄氏は明らかに日本人として存在感があり、世界的に尊敬されている」と日本人選手の受け入れ態勢も万全と語った。
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ダルビッシュ有(38)が佐々木獲得に動くのかという質問には「日本市場のどの選手からも、ダルビッシュに対する尊敬の念があるのは当然だ。有は関与するだろう。どの程度かはダルビッシュ次第」と話した。
一方、ドジャースのロバーツ監督は「彼については何も言えない。聞いたところではとても才能がある」と口にし、佐々木の印象についても「話せない」とし、記者が「そのことは話せないのか」と質問したが「話せない」と佐々木については口をふさいだ。
来季は“二刀流”の復帰を目指している大谷翔平(30)については「左肩は翔平の投球にあまり影響しないと思う。最も重要なのは右肘だ。問題は、いつメジャーリーグの試合で投球を始めるか、そしてその前にどのようにビルドアップさせていくか。マイナーリーグでリハビリ登板するとは思わないが、まだわからない」とワールドシリーズで負傷した左肩手術の影響は問題ないと語った。
来年3月、日本開催での登板を改めて問われると「可能性は低い。ただ、3月から時計をスタートさせて、10月までそれを継続させられるとは思えない。そうなると、シーズン途中で休養を取ることになるだろうし、どうだろう。私はまだあり得ないと思っている」としたが、二刀流復帰には「面白くなりそうだ。というのも、左肩のリハビリは必ずしも継続するわけではない。体全体の中でメインテナンスしていく。そして投球練習、投球のサイドセッション、打者ミーティングに参加し、DHとして打席に立つ準備をする。もし誰かがそれを管理できるとしたら、それは翔平だと思う。彼は球場にいるとき、時間を無駄にしない。でも、確かに見た目は大きく変わるだろうね」とコメントした。
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