「そろそろやろうと」中山美穂さん “育ての親”に今年明かしていた「今後の夢」

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2024年12月10日 15:50  web女性自身

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「目力の強い人だったんです。それで歌声を聞いたら、声もとても良くて。さらに表情も良くて、当時求められていた“新しいアイドル像”にふさわしい人だと思いました。『いいな、この人』って……」



中山美穂さん(享年54)との出会いについて語ってくれたのは、キングレコードで音楽ディレクターだった福住朗さん(75)。



福住さんは、生前の中山さんが「彼が見つけてくれなければ私は歌手として存在していない」と公言していた恩人だ。福住さんと中山さんが初めて会ったのは、1985年にデビューする1年ほど前のことだった。



「当時、中山さんに何社かのレコード会社が声をかけていましたが、なかなかデビューにはいたっていませんでした。そのころはアイドル全盛期の時代。アイドルには元気なイメージを求める傾向がありましたが、彼女はおとなしめな印象に見えたのかもしれません。



でも私は、彼女が持っている芯の強さや真面目さに惚れ込んで、周囲の反対を押し切って、デビューさせることを決めました」(福住さん、以下同)



中山さんは若いころから、スタッフにも細かい気遣いができる女性だった。



「レコーディングのときに、エンジニアや関係者と夕飯を食べるんです。大勢のひとがいても、お茶を汲む係は彼女と決まっていました。お湯の温度の加減が抜群に上手で、緑茶がとてもおいしかった。思わず『もう一杯ちょうだい』って、みんなが頼んでいましたね」



福住さんが中山さんと最後に会ったのは、今年4月末に広島県三原でライブをおこなったときだったという。



「私が会場に顔を出したら、にっこり笑ってくれて、『よく頑張るね』と声をかけました。



彼女はすごく健康そうで、『体調は大丈夫?』と、私が逆に気遣われていたほどです。このときはスケジュールもあって、いっしょに食事をすることはできませんでしたが、『また東京で食事に行きましょうね』と言ってくれたのが、彼女の最後の言葉になってしまいました」



中山さんは、来年から女優としての活動も増やす予定だったようだ。香取慎吾主演の連続ドラマ『日本一の最低男※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)や、松岡昌宏主演の人気シリーズ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)にも出演予定だったことが報じられている。



「最後に広島で会ったとき、彼女は『そろそろ映画をやろうと思っているんです』とも語っていました。詳しくは聞きませんでしたが、有名な監督と組んでの本格的な作品で、かなり具体的に話が進んでいるようでした。



歌手としてだけではなく演者として、いろいろ経験を重ねて大人になった自分を表現したかったのじゃないかな」



もし主演であれば、『蝶の眠り』(2018年公開)以来、6年ぶりの作品ということになる。銀幕で中山さんの笑顔が見られなかったことは残念でならない。

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