韓国の尹錫悦大統領に非常戒厳宣言を進言したとされる前国防相に対する逮捕状の審査が始まりました。尹大統領への捜査が加速する可能性もあり、結果が注目されています。
尹大統領が今月3日に韓国で44年ぶりとなる「非常戒厳」を宣言して以降、大統領への弾劾訴追案が出されるなど、混乱が続く韓国。
検察などの捜査機関が動き出していますが、今、最も関心が集まっているのが尹大統領に対する捜査の行方です。検察では大きな動きが。
YTNニュース ニュースキャスター
「検察の特別捜査本部が尹大統領を事実上の内乱のトップとみていることがわかりました」
検察は、大統領に「非常戒厳」を進言したとされる金龍顕前国防相の身柄をすでに拘束していて、きのう深夜、内乱などの疑いで逮捕状を請求。
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韓国の聯合ニュースによりますと、検察は請求の際、「金前国防相が尹大統領らと共謀し、暴動を起こした疑いがある」と指摘したということです。
ソウル中央地裁はきょう、逮捕状の審査を始めていて、聯合ニュースは「逮捕状が出れば、尹大統領に対する捜査も加速すると予想される」と報じています。
また、韓国警察も、「非常戒厳」が出される前の閣議に参加したとされている、韓悳洙首相をはじめとした閣僚など11人に対し、任意の事情聴取を要請しました。
国会議長
「可決されたことを宣言します」
さらに、韓国国会では政府から独立した特別検察官を任命し、一連の事態について捜査にあたらせる議案が可決。今後、任命の手続きが進む見通しです。
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捜査が迫りつつある尹大統領。
与党「国民の力」の関係者によると、与党内に設置された「タスクフォース」はきょう、尹氏の早期退陣に向けた「ロードマップ案」を党の代表に報告。
尹氏が来年の2月か3月に退陣し、その後、大統領選挙を実施するとされています。
ただ、あくまで弾劾を求める野党側の反発は必至で、受け入れられるかは不透明です。
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