百人一首にも詠まれた小倉山特別が26年ぶり復活 今月は古都ならではのレース名たちズラリ

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2024年12月11日 18:30  netkeiba

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小倉山特別は千年にわたって紅葉で有名だ(写真はイメージ、(c)netkeiba)
 2024年も残すところあと半月ほど。今年の12月は阪神競馬場のリフレッシュ工事に伴い開催場が変更となっており、2週にわたる2歳GIをはじめ阪神Cなどが京都競馬場で開催される。同時に、数十年ぶりの復活や今年初採用のレース名が多く誕生している。 例年にはない師走の京都を彩るレース名に焦点を当てて、由来や情景を思い浮かべるのも悪くはないだろう。

 例年、この時期の阪神開催では元町ステークスや甲東特別など阪神競馬場のある兵庫県付近の地名を用いたレースが開催されている。が、今年は京都での開催ということで京都府付近の地名を用いたレースが多数設定。なかでも、今週の日曜京都9Rで26年ぶりに開催される小倉山特別(京都ダ1800m)に注目したい。

「小倉山」とは「おぐらやま」と読み、京都府右京区にある標高296mの山。今年の大河ドラマ「光る君へ」で再度脚光を浴びている百人一首の歌枕としても大変有名な地でもある。関白・藤原忠平が詠んだ「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」(訳:小倉山の峰の紅葉よ。人間の情が分かる心あるならば、もう一度天皇がおいでになるまで待ってはくれないか。)という歌にもあるように、小倉山の紅葉は千年以上前から人々を魅了してきた。また、真っ赤に焼けた紅葉が美しい「紅葉の馬場」と呼ばれる広い参道も持つ二尊院も名所のひとつだ。

 他にも今年は、聚楽第特別(初)、御陵S(4年ぶり)、鹿ケ谷S(13年ぶり)、東山特別(14年ぶり)、嵯峨野S(15年ぶり)、深草特別(14年ぶり)など歴史情緒ある古都・京都らしいレース名がずらりと並ぶ。それぞれのレース名となっている地の歴史や名所に思いを馳せ、実際に足を運んでみるのもいいかもしれない。 師走の京都競馬とともに楽しみたい。

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