群馬県警本部の警視が同僚から多額の借金をしたとして、減給6カ月(10分の1)の処分を受けていたことが12日、毎日新聞による情報公開請求で判明した。処分は11月15日付。警視は同日付で依願退職した。
警視は県警本部の所属長などを務める階級。監察課によると、警視は2012年3月〜23年4月、複数の職員から自己の返済能力を超える借金をした。
同課は個人の特定につながるとして、金額や金銭をやりとりしていた人数を明らかにしていないが、今年に入り、複数の職員から相談があり発覚した。警視は「散財して経済的に余裕がなくなって金を借りた。生活費などに充てていた」と認めているという。
さらに配偶者に暴行を加えたとして、警察署の巡査部長が所属長訓戒を受けていた。同課によると、巡査部長は10月、県内の自宅で、配偶者の体をゆするなどの暴行を加えたといい「感情的になってやってしまった。警察官として許されない行為だった」と反省している。処分は11月18日付で、県警は同日、巡査部長を暴行容疑で書類送検したという。
そのほか、上司の決裁を受けるべき行政書類を23年4〜6月に放置したとして、警察署に勤務する別の巡査部長も所属長訓戒にした。処分は11月12日付で、業務への支障や経済的損失などは確認されていないという。【加藤栄】
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