お笑い芸人・東野幸治(57)がMCを務める、カンテレのバラエティー番組『マルコポロリ!』(毎週日曜 後1:59 ※関西ローカル)では、15日放送回で、第2回「マルコポロリ-1グランプリ」を開催する。このほど大阪市内の同局で激戦の模様が収録され、東野がORICON NEWSに対し、お笑い賞レースについて語った。
【写真】東野幸治のいろんな撮り下ろしショット&「マルコポロリ‐1グランプリ」激戦の様子 『マルコポロリ!』は、2006年4月に放送開始。当初は“お笑いワイドショー”の冠がついていた通り、ワイドショーのノリで、芸人リポーターの体当たり取材や、ゲスト芸能人の「ポロリ」発言が人気となった。転機はコロナ禍。ロケが難しくなったのを逆手にとり、芸人トークを軸に刷新。いつしか大阪だけでなく、全国の芸人にとって憧れであり、恐怖の“ステージ”となった。
吉本興業所属だけでなく、『M‐1グランプリ2022』優勝のウエストランド、『R-1グランプリ2022』で優勝のお見送り芸人しんいちをはじめ、地下芸人だったランジャタイ(伊藤幸司、国崎和也)や、永野の再ブレイクも後押し。若手や東京だけでなく、ベテランやローカルまで、『マルコポロリ!』で爪痕を残したい芸人は数多だ。
“ポロリスター”のウエストランド・井口、ライス・関町知弘、お見送り芸人しんいち、ギャロップ・毛利大亮、ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)の推す芸人たちが、スタジオでネタを披露した後、トークを展開。
審査員は、ほんこん、月亭方正、メッセンジャー・あいはら雅一、シャンプーハット(恋さん、てつじ)、月亭八光と、おなじみのメンバーがそろう。審査委員長は、ほんこん。昨年の第1回は、シティホテル3号室(亮太、押田)が優勝し、その後『キングオブコント2024』ファイナリストとなった。
スター候補のネタだけでなく、スタジオトークも見どころで、平場の強さも求められるタフな争い。奇しくも本家『M-1グランプリ』決勝直前に放送されるとあって、まさにブレイクをかけた“B面の戦い”に全国から熱視線が注がれる。
一方、東野は「別に力の入ってない賞レースです」とニヤニヤ。ここでも審査員には加わらず、正統派賞レースの審査員についても「断ります。普通そんなんしたくないじゃないですか」とあっさり語った。
――今年の「マルコポロリ-1」収録を終えられての感想をお願いします。
【東野】 まあ、今年もやんねやみたいな感じですよね。別に力の入ってない賞レースですし、特別に何かってことでもないです。でも、2回目になって“ちゃんとした人”も出始めてるから「やばいな」と思って(笑)。やっぱりちゃんとした人にちゃんとネタをやられたら誰も笑えへんねんなっていうのが『マルコポロリ!』らしくて…、邪魔したらあかんなと思って、全員が下向く(笑)
――今年が2回目ですけど、毎年続けていく?
【東野】 全然、全然、わかんないです。それはスタッフさんが決めることで、やっぱり毎週の番組のネタ用意するのも大変だし、軽い感じで「マルコポロリ-1」を1回やったら、じゃあ今年もみたいな感じになったんで。一番気をつけないといけないのは、ほんまに毎年恒例でやって、万が一(カンテレの)『R-1グランプリ』より盛り上がるのが一番ダメです。盛り上がらんように終わらせたいと思ってます、絶対に(笑)
――12月は『M-1』決勝もありますが、お笑いファンの中には、ある意味、「マルコポロリ-1」に期待されている方も多いです。一方、昨年のインタビューで、東野さんは「芸人さんってそんなきれいなものじゃない、そもそもこういうものやった“これでもみなさん芸人やりますか?”」とコメントを出してらっしゃいました。
【東野】 今年は、ちゃんとした芸人さんが出たから、逆にびっくりというか、去年は八幡カオルさんとかいらっしゃったんで(笑)。今年はちゃんとほんまにしてて、推薦人がちゃんとした人を紹介してくるようになってきたんで、ほんとびっくりしました。何とかまだ変な人も残しつつ、みたいな感じでやりたいなとは思いますけど。
――『マルコポロリ!』は来年で20年目です。それに向けて「マルコポロリ-1」の見どころアピールをお願いします。
【東野】 お笑いの賞レースがしのぎを削りすぎてるんで、『マルコポロリ!』がお届けする「マルコポロリ-1グランプリ」、チャンピオンを決めるっていう、すごいハードルの低い大会を去年同様、今年もやります。何も期待しなくて結構です。なんやったら「用事があって忘れてた」でも結構でございます。リアルタイムで見ていただいても、録画で見ていただいても、TVerで見ていただいても、結果だけどこかで見ていただいても、結構でございます。
万が一、見られなかったら、来年お会いしましょう。楽しく日曜のお昼、時間があえばチャンネルをあわせて笑っていただいて、ストレス発散してくれたらありがたいなと思います。
――ちなみに、東野さんご自身、審査員をされるおつもりは?
【東野】 何回か言われたことありますけど、断ります。普通そんなんしたくないじゃないですか。ほんこんさんぐらいです、したいの(笑)。