【バスケ】B2山形が福島に82−70で勝利、連敗5でストップ PG岡島和真30得点と大暴れ

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2024年12月15日 19:36  日刊スポーツ

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山形対福島 第3Q、この日4本目の3Pを沈めたB2山形・岡島(撮影・浜本神威)

<B2:山形82−70福島>◇15日◇第12節◇三友エンジニア体育文化センター



B2東地区6位の山形ワイヴァンズが、同地区7位の福島ファイヤーボンズに82−70で勝利し、連敗を5でストップした。PG岡島和真(21)が、自身のキャリアハイを5点更新するチーム最多の30得点と大暴れ。得点のほかにも、5リバウンド5アシスト3スチールをマークする大活躍で、連敗脱出に大きく貢献した。福島はC/PFラポラス・アイヴァナーカス(26)が30得点10リバウンドのダブルダブルと奮起したが、今季初の連勝とはならなかった。


   ◇   ◇   ◇


ホームに岡島の猛攻が降り注いだ。「今日は本当に勝ちたかった。シュート1本1本を大切に打ったゲームでした」。前日の第1戦ではシュート18本を放ちながら、決まったのは7本のみ。試合にも敗れた。その悔しさを晴らすように、この日は14本中10本を沈めた。3点シュート(3P)にいたっては6分の6。絶好調だった。


岡島のシュートが決まるたびに会場が沸く。外では雪が降っていたが、寒さを感じさせないほどの熱狂に包まれた。第4クオーター(Q)残り8分13秒に放った5本目の3Pは、右45度から打つやいなや、自陣に戻る確信っぷり。「自分の前が開いた瞬間に入ったなという感覚がありました」。誰も止められなかった。


個人ではBリーグ通算1000得点を達成した。10月に21歳になったばかり。「そんな大記録を達成できるとは、とてもじゃないですけど思っていなかった」というのが本音だ。東京Zでの2シーズンは、プレータイムが伸び悩み、156得点に終わっていた。


しかし、山形に加入してから、一躍中心選手へと開花した。昨季はレギュラーシーズンで60試合に出場し555得点。今季も23試合を終え、305得点を積み上げている。「自分が1000得点なんていうものを祝ってもらえる立場になったことが本当にうれしい」。ブースターからは記録達成を祝うチアペーパーも掲げられていた。「期待に応えることができてよかった。自分が点数を取って、試合に勝って、ブースターさんが喜んでくれるんだったら、それが一番うれしいです」とかみしめた。


次戦は18日、アウェーでA千葉と対戦する。22年11月6日から、昨季プレーオフも含めて12連敗中の難敵だ。岡島は「勝てる勝てないでなく、まずは、勝つマインドを持って戦いたい」。チームは地区6位と低迷。記録達成を皮切りに、ここからはい上がる。【浜本神威】


◆岡島和真(おかじま・かずま)2003年(平15)10月29日生まれ、静岡県出身。オーストラリアのレイクランド高校に進学。帰国後は、B1三遠のトップチームに練習生として参加し、22年2月にB2東京Z(現B3)に加入。昨季から山形。ポジションはポイントガード。171センチ、71キロ。


○…福島は出場選手9人という厳しい台所事情の中で、アイヴァナーカスを中心に決死の猛追を見せた。第1Qに15−23とリードを許したが、第2Qに差を詰め、第3Qにはアイヴァナーカスのダンクシュートや3Pの連続得点で一時逆転。第3Q終了時点で56−58。栗原貴宏ヘッドコーチ(HC=37)も「3Qまで、一進一退の攻防ができたことはよかった」。勢いは福島にあった。


しかし、第4Qに失速。試合を通して前日に45分出場と出ずっぱりだったアイヴァナーカスを休ませている時間帯に、相手の好きなようにやられ、勢いづけてしまった。栗原HCは「試合を通して、自分の選手起用やローテーションでミスはあった。これ以上けが人を出さないよう、しっかり考えてやりたい」と反省した。

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