限定公開( 1 )
脱北した女性たちが初めて日本のお寿司屋さんにいったときの様子が、YouTubeで注目を集めています。動画は記事執筆時点で100万回以上再生され、2万5000件を超える“高評価”を獲得しています。
●お店の清潔さにびっくり
動画を投稿したのは、日本で暮らしている韓国人YouTuberの「IKITERU【イキテル】」さん。
今回の動画は、脱北して韓国で暮らしている女性2人が人生で初めて来日したときの様子を撮影したものです。日本に来たらお寿司を食べたいと話していたことから、銀座の寿司店を予約しました。
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店内に入った2人は、興味深そうに周りをキョロキョロ。トイレに行ってきたセヨンさんは「すごくきれいだった」と感激しています。
座っていたユミさんも「お店の床でお餅をついてもいいくらいきれい」と称賛。日本は行くところ全てがきれいだと感じているようです。
●日本酒やサラダを楽しむ2人
テーブルの箸が横向きにセットされていることに気付いて写真撮影をするセヨンさん。温かいお酒がいいということで熱燗を注文してもらいます。
北朝鮮では日本酒を見たことがなかったという2人。おちょこに注いだ熱燗を味わい、「胸の奥で広がる感じがする」「鼻を刺激する感じがする」と気に入ってくれたみたいです。
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サラダが届き「いただきます」と食べ始めると、野菜がすごく新鮮で、ドレッシングもおいしいと語ります。
●いよいよ、お寿司を堪能
そうして、いよいよ赤いお盆に乗ったお寿司が到着。色鮮やかな一皿にテンションが上がり、写真撮影も捗ります。
ウニの軍艦巻きを指さして「これは何ですか?」と質問するユミさん。北朝鮮の前最高指導者の好物がウニ入りの寿司というのは知っていたけれど、住民たちは寿司が何なのかも分からなかった、本場で食べられるのはうれしいと話します。
ウニ軍艦を口に入れた途端、至福の表情を浮かべる2人。しばらく味わった後、「こんなにモチモチしているんですか? このご飯はもち米ですか?」と疑問を口にします。どうやら、ふっくらとしたご飯に感激していたようで、ウニとの組み合わせをほめたたえました。
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さらに、玉子焼きを食べたセヨンさんがユミさんに「玉子食べてみて」と声をかけます。ほんのり甘い玉子焼きは初めての味だったとのことで、2人とも気に入ってくれたようです。
その後、お寿司を手で食べることがあると教えてもらった2人は早速挑戦。「本当においしい」と食べ進めます。
●残した家族を思い、涙ぐむ
すると、ふと「みんな同じ人間なのに、北朝鮮の人たちはこれを見ることもできず、聞いたことさえないので心が痛む」と話すユミさん。セヨンさんも「日本ではこんなにいいものを食べられていますが、平壌に住む両親はこのような世界があることを全く知らないと思う」と話し、2人とも「心に引っ掛かるよね」と声をそろえます。
ユミさんは家族みんなで脱北したのですが、セヨンさんは子どもと2人きりとのこと。「節目の時やクリスマスにはとても寂しくなることが多い」「もっとたくさんの家族と一緒に、こんなにおいしい料理を食べられたらすごく幸せなんだろうなといつも思う」「お酒が好きな父と一緒にお酒を飲みたかった」と涙ぐみます。
「いつかそういう日が来ますよね」と自分を奮い立たせるセヨンさん。周りも「きっとその日が来て一緒に日本に来てお寿司を食べられる日が来ると思います」と答えます。
ユミさんは前日の夜、お母さんに電話をして「日本に来たよ」と話をしたとのこと。「北朝鮮の人は日本という国をとても先進国で良い国だと知っている。みんな行きたがっている」のだといいます。
その後、北朝鮮では平均27〜30度の強めのお酒を水のようにガブガブ飲むという話になると、「正気では生きていけない世界なのでお酒に頼る」「少しでも肩の荷を下ろして忘れようと、そのために飲む」などつらい現実を語る2人。
食事を終え、お皿を下げに来た店員さんに、ユミさんが日本語で「おいしい」と感想を伝えます。そうして、一行は満足げにお店を後にし、動画は終わりを迎えました。
●「涙が出ました」「心打たれました」
コメント欄には「泣いてしまった」「脱北しても何かを抱えたまま悩みながら生きているんですね」「ちょっと私も涙が出ました。当たり前のようにおいしい物が食べれる事に感謝です」「北朝鮮の実情と残してきた家族への思いに心打たれました」といった声が寄せられています。
IKITERU【イキテル】さんたちは、InstagramやX(Twitter、@IKITERU7)でも情報を発信中。別の日のYouTube投稿では、2人が日本に到着した直後や初めて日本の電車に乗った日の様子、反日教育についての本音など公開しています。
※動画提供:YouTubeチャンネル「IKITERU【イキテル】」
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