秋篠宮ご夫妻はきょう、東京・台東区の日本学士院で「国際生物学賞授賞式」に出席されました。
これは生物学の分野で世界的に優れた功績をあげた研究者に贈られるもので、今回の受賞者はドイツのフランクフルト大学のアンゲリカ・ブラント博士(63)です。ご夫妻はブラント博士が式典会場に入る際に拍手で迎えられました。
ブラント博士はおよそ35年にわたって南極域の深海生物の研究と分類を行い、13か国の科学者が参加する海洋調査プロジェクトを主導してきたことが評価されました。
秋篠宮さま
「ブラント教授のご研究が今後より一層発展することを願うとともに、国際生物学賞がこれからも生物学のさらなる発展に寄与していくことを祈念し、お祝いの言葉といたします」
ブラント博士には国際生物学賞の賞状や賞金とともに秋篠宮家の家紋が入った銀の花瓶が贈られ、ご夫妻はにこやかに拍手を送られました。
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式典後の記念茶会で秋篠宮ご夫妻はブラント夫妻と懇談。秋篠宮さまがブラント博士に「日本へようこそ、日本は何度目ですか?」と英語で尋ねるなど、ご夫妻で和やかに懇談されました。
国際生物学賞はヒドロ虫類を研究していた昭和天皇の在位60年と、長年、ハゼの分類学を行われる上皇さまの研究を記念し、日本学術振興会が1985年に創設しました。
生物学の研究に優れた業績を挙げた研究者を対象とし、今回のブラント博士で受賞者は40人となります。