堺雅人、8年ぶり映画主演で「平場の月」映画化 共演は井川遥

16

2024年12月18日 05:01  cinemacafe.net

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

cinemacafe.net

『平場の月』©2025 映画「平場の月」製作委員会
朝倉かすみによる同名小説(光文社)を映画化した『平場の月』で堺雅人が8年ぶりに映画主演を務めることが分かった。共演として井川遥が出演する。

2018年に刊行され、発行部数18万部を突破した朝倉かすみによる「平場の月」(光文社)を映像化する本作は、35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士の初恋を描くラブストーリー。

堺雅人が演じるのは、地元に戻り印刷会社に再就職した主人公・青砥健将。井川遥は、夫と死別しパートで生計を立てる須藤葉子を演じる。

監督は『花束みたいな恋をした』で知られる土井裕泰が務め、脚本は向井康介が担当する。

堺は「原作小説の世界が素晴らしく、豊かなので、ぐいぐいと引き込まれ、何度も何度も読み返しました」と語り、「僕が演じる青砥は井川さん演じる須藤あっての青砥だと思っています」とコメント。

井川は「この年齢になったからこそわかる気持ちが原作の中に溢れていて、温かさや切なさも同時にあるこの本を愛おしく感じました」と語った。

埼玉県内の実在の地名や店舗を舞台に、リアルで切ない恋物語を描く本作。堺と井川の共演に注目が集まる。


コメント
堺雅人
青砥役のオファーをいただき、原作を読みましたが、原作小説の世界が素晴らしく、豊かなので、ぐいぐいと引き込まれ、何度も何度も読み返しました。今回、原作に登場する場所で撮影し、いち原作ファンとしては聖地巡りのような、本当に夢のような日々が始まったなと感じています。
僕が演じる青砥は井川さん演じる須藤あっての青砥だと思っています。撮影が始まり、役としての井川さんと出会って、須藤の横にずっといたいなという気持ちが強くなりました。また、土井監督は大学の演劇研究会の先輩にあたり、ずっとご一緒したかったので、今回念願叶ってとなります。土井監督は物腰が柔らかく、丁寧に説明してくださり、役者が伸び伸びと動けるようにしてくださる印象です。これから撮影が続きますので、監督のおっしゃった通りに動きたいと思っています。


井川遥
須藤は青砥と再会したことによって、そこから慎ましやかだけれども気持ちが少しずつ膨らんでいく。この2人を応援したくなりました。私自身、この年齢になったからこそわかる気持ちが原作の中に溢れていて、温かさや切なさも同時にあるこの本を愛おしく感じました。
今回、私が演じる須藤は自分の弱さを見せまい、寄り掛かることをよしとしない覚悟を持って生きている人です。須藤の芯の強さ、意地らしさ、今ささやかな幸せを噛みしめている感じ、それら彼女の持っているものを大切に演じたいと思いました。堺さんは懐が深く、温かくて包み込んでくれるような方です。年齢を重ねてまたご一緒できること楽しみにしていました。土井監督とは今回2作目になりますが、大変嬉しく思っています。その役の持っているもの、滲み出てくるものなど丁寧に教えてくださるので、監督についていきたいと思います。


原作者・朝倉かすみ
「平場の月」はわたしにとって初めての映像化作品になります。
もちろん映像化というものへの関心はありました。それは著作が異なるメディアで展開されるのを観てみたい、という圧倒的なミーハー魂と、わたしがひとりで書いたものを、わたしではない人たちがチームを組んで表現したらどんなふうになるのだろう、という純然たる好奇心の混ざり合ったものでした。
ミーハー魂は、「ピッタリ!」のキャストやスタッフを妄想させ、好奇心は、わたしが紙やモニタなどの平面に文字で描いたシーンが立体となったときの驚きや喜びを想像させました。シーンといっても具体的なものではなく、わたしが書くときに大事にしている三つ(ディティールと、実感と、イノセンス)が感じられるかどうかがポイントでした。
そんな我儘すぎるあれこれが、どんどん「ほんとう」にーそれはもう思った以上に「ほんとう」にーなっていく不思議を、今、味わっている最中です。

『平場の月』は2025年秋、全国東宝系にて公開。




(シネマカフェ編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 平場を平壌と一瞬見違えた…
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(7件)

ニュース設定