元日の能登半島地震、翌日の日航機と海保機の衝突という波乱の幕開けとなった2024年。その後も、大谷翔平が電撃婚&「50-50」達成、与党が衆院選で大敗、トランプ前大統領が返り咲くなど、国内外問わず衝撃的なニュースが相次いだ。そこで、本誌が目撃してきた2024年のスクープのなかでも、とりわけ反響の大きかったものを改めて紹介する。
4月の日本赤十字社のご入社以降、平日は可能な限り出社され、土日も演奏会を鑑賞するなど精力的に動かれ続ける愛子さま。4月中旬には母校である学習院大学のキャンパスを訪れられ、まず視覚障害者の自立を支援する公益財団法人の盲導犬体験ブースへ。実はこの団体と愛子さまには長年の絆があって――。(以下、女性自身2024年5月7日・14日号)※年齢は掲載当時のママ
《盲導犬 アイメイトって知ってる?》
《アイは I私 EYE目 愛LOVE》
そんなメッセージボードが置かれた一角を訪れられた愛子さま。まるで旧友との再会を喜ぶようにお顔をほころばせられる。
4月14日日曜日午後、愛子さまは母校・学習院大学のキャンパスを歩かれていた。
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「この日、学習院大学では『オール学習院の集い』が開催されていました。愛子さまは日本赤十字社(以下、日赤)に入社してから皇室の行事がある日や土日以外は、毎日出勤されていました。新入社員ですから、緊張感もおありでしたでしょうし、お疲れもたまっていらしたと思います。
それにもかかわらず、日曜日の午前中に宮内庁楽部で雅楽演奏会をご鑑賞になるという発表を聞いたときには、“日曜日も休まずに活動されるのか”と、宮内庁内でも驚きの声が上がったのです。
そのため、“さすがに今年の『オール学習院の集い』には、いらっしゃらないのではないか”と予想されていました」(皇室担当記者)
大学に到着し、まっ先に向かわれたのは「公益財団法人アイメイト協会」が出展している盲導犬体験ブースだったのだ。
アイメイト協会はアイメイト(盲導犬)の育成を通じ、視覚障害者の自立を支援している団体。長年、「オール学習院の集い」でイベントを開催し、愛子さまも学習院初等科のころから参加を楽しんでこられた。
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「たとえば、’13年の初等科6年生のときには、アイマスクを着けて盲導犬体験をされています。翌’14年、学習院女子中等科に入学された年には、東日本大震災で飼い主と離れ離れになってしまった高齢の盲導犬をいたわるようになでられていました。
このときは寄付されるだけではなく、ステンレスボトルとトートバッグといったアイメイト協会のチャリティグッズも購入しようとされたのですが、お小遣いが足りなかったようです。
愛子さまの悩まれているご様子に気づいた天皇陛下が、足りない金額を出されるというほほ笑ましい一幕もありました」(前出・皇室担当記者)
実は愛子さまは、このとき800円で購入したボトルを10年にわたり愛用されているという。
■母校ご訪問から伝わる愛子さまの“目的意識”
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「アイメイト後援会」の鈴木節子さんはこう語る。
「愛子さまがアイメイトの体験ブースにいらしたのは、コロナ禍前の’19年以来、5年ぶりです。これまでは天皇皇后両陛下とごいっしょでしたが、今回はお友達とお見えになりました。
チャリティグッズコーナーで担当者が新しいグッズについて説明させていただいたのですが、愛子さまがバッグから取り出されたのが、アイメイトのロゴとイラストが入っているステンレス製のボトルだったのです。
長年愛用してくださっていることを知って驚くとともに、愛子さまがおばさまの黒田清子さんのティアラをお借りになっているというお話を思い出しました。本当に物を大切にお使いになっていることを知り、感動いたしました。
あまりお時間の余裕もなかったのでしょうか。お友達が“次の場所に回ろう”というように合図していたのですが、愛子さまはアイメイトの使用者ともお話しになりたかったようです。使用者たちが持っていた2つの募金箱にそれぞれ寄付された後、彼らと談笑されていました」
この後、ご友人2人と、移動水族館車両をご覧になったが、“休日活動”について前出の皇室担当記者は次のように語る。
「移動水族館車両は、福島県いわき市の水族館『アクアマリンふくしま』から派遣されたものです。
’11年の東日本大震災後、『アクアマリンふくしま』は、被災地の子供を元気づけるため、移動水族館で小学校や避難所を巡回していたのです。移動水族館車両はいわば“東北復興”のシンボルの一つでもあります。
これまで『オール学習院の集い』は、愛子さまがソフトクリームを召し上がったり、ご友人とガールズトークに花を咲かされたり、貴重なお楽しみの機会でもありました。しかし、特に今回のご訪問からは、盲導犬の育成・普及や被災地復興を支援したいという強い目的意識が伝わってきました。初めての単独ご公務が迫ってきていることとも関係していると思います」
4月23日には春の園遊会に初めてご出席の愛子さま。平日は連日、日赤に出社されながら、招待者たちの業績などの把握、ご挨拶の練習、お召し物の調整といったご準備に励まれていたという。
「日赤で愛子さまは、個人やグループで活動するボランティアに向けた情報誌の編集や、ボランティアの研修会の運営などの業務を担当されています。愛子さまは、日赤ご就職に際して、こんなコメントを発表されています。
《皇室の役目の基本は「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」ことであり、それはすなわち「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことでもあると認識するに至りました》
いま侍従職を中心に、愛子さまにとって初めての単独ご公務が慎重に検討されているのです。ご公務は基本的には、オファーを受ける形になりますので、愛子さまのご希望どおりのものにはならない可能性もありますが、両陛下も最初のご公務は愛子さまのご意思に沿う行事が望ましいと考えられているようにお見受けします。すなわち、“弱い立場にいる人々に寄り添う”、もしくは“動物たちの命を救う”といった趣旨のご公務になるでしょう」(前出・皇室担当記者)
■“はにかみ屋さん”が劇的にご成長
長年皇室番組に携わってきた放送作家・つげのり子さんも、伊勢神宮ご参拝や雅楽演奏会など、愛子さまのお一人でのお出かけが増えていることから、単独ご公務が近づいていると考えているという。
「おそらく最初は東京都内や東京近郊のものになると思います。愛子さまは動物がお好きですから動物関連のお務め、また日赤勤務ということからボランティア関連のお務め、また成年皇族としては最年少ですので、若者に関しての催しなどになるのではないでしょうか」
日赤ご就職の際に発表された文書や伊勢神宮や明治神宮での堂々としたご所作などから、愛子さまの目覚ましいご成長ぶりに目を見張っている国民も多い。
前出のアイメイト後援会の鈴木さんもその一人だ。
「幼いころは、とてもはにかみ屋さんのご性格にお見受けしましたが、先日のご訪問では、とてもおおらかに接していただいたので、スタッフたちもあまり緊張せずに、対応することができたように思いました。アイメイトの使用者たちとも、笑い声が起きるほど、明るい雰囲気でお話しくださったのです」
愛子さまは’22年の会見では、「小さい頃から人見知りのところがございますので、これから頑張って克服することができれば、と思います」とお話しされていた。
そんな“人見知りの少女”の劇的なご成長について、前出のつげさんはこう語る。
「コロナ禍で通学できなかった大学の3年間にも大きな意味があったのでしょう。当時は天皇皇后両陛下も外出をともなうご公務を控えざるをえなかったこともあり、御所で3人で語り合われる機会も多かったのだと思います。そのときの会話が、愛子さまの皇族としてのご自覚をより高めたのではないでしょうか。
またご成年にあたっての会見では、ご友人が東日本大震災の復興支援のボランティアに携わっていたことをお話しになっていましたし、大学ご卒業時のコメントでも、《高校までの友人たちとの嬉しい再会とともに、大学入学後の新たな友人たちとの交流も始まり…》などとつづられています。ご成長の陰には、価値観の異なる人々とのご交流もあったのだと思います」
“困難な状況にある人々や動物たちを守り抜く”、そんな覚悟を強められている愛子さま。その瞳は、ひたむきに日本と皇室の未来を見つめられている。
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