自身の勤め先に幻滅したことはあるだろうか。東京都の40代男性(技術コンサルタント/年収1600万円)は、某化学メーカーに研究員として勤めていた際、そんな体験をしたそう。
赤字は出ていないが、利益が薄く、細々と続いていたというその会社で「これはダメだな」と幻滅した瞬間を振り返った。研究所の管理職定例会議でのこと。
「夜遅くまでたっぷり残業ばかりして、成果が出ていない! もっと新製品、採用と販売実績化にこだわれ!! 担当者に売れるまでしっかりやらせろ、売れるまでにこだわらせろ!! 管理職がしっかりしろ!!」
と次々とダメ出ししてくる所属長に、男性は心底呆れたようだ。(文:天音琴葉)
「そんな恥ずかしい指示を私は部下にしません」
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所属長の発言に呆れた理由を、「なぜ担当者が『こだわらないか』を考えないので根本解決にならない」「なぜ残業ばかりか考えないので、無能」と男性は続けた。
問題を列挙するだけの所属長は「解決する思考を放棄している」とし、それなのに会社での立場が高いのは「無能でも年齢と健康と学歴で役員になったりするのが日本の明治大正からある中堅会社だからです」と書いている。
所属長本人にも、こう言い返したそう。
「『所属長は”こだわれ”って意味わかってますか? ”取るに足らない小さなものに固執する”というのがこだわるという言葉のそもそもの意味です。そんな恥ずかしい指示を私は部下にしません』と言葉でぶん殴っておきました」
結局、男性は40代でこの会社を辞めて転職したという。当時も年収は1000万円を超えていたが、新製品をどれだけ出そうと、販売につなげようとも、「若いから」や「全社業績が計画より悪いから」と頑張りを認めようとせず、「成果が社員に還元されない」という不満もあったようだ。
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「目標140%達成するより月40時間残業した方が、みんな給料高いんです。成果報酬がないんですよ」
これでは会社の成長が止まってしまう。転職して正解だっただろう。
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