八代亜紀さん、「慈悲の方」返礼に直筆絵画プレゼントも 親交のあった人々が人柄たたえ

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2024年12月19日 14:29  ORICON NEWS

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『故八代亜紀 銅像除幕式』の模様 (C)ORICON NewS inc.
 2023年12月30日に73歳で亡くなった歌手・八代亜紀さんの等身大の銅像が東京・西五反田の安養院に建立され、19日、一周忌に合わせて除幕式が行われた。親交のあった人々が八代さんとの思い出を振り返った

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 式典には、発起人や協力者ら約110人が参列。発起人を代表し、元通商産業大臣の深谷隆司氏、「なみだ恋」や晩年にリリースした「想い出通り」の作詞を手掛けた悠木圭子氏、セイコーグループ代表取締役会長兼グループCEOの服部真二氏、五十鈴典礼代表取締役社長の鈴木栄司氏、レクチャン代表取締役の山田舞氏があいさつに立った。

 悠木氏は「亜紀ちゃんと出会いは53年になる。その間、亜紀ちゃんは私にたくさんの愛をくれました」「”先生、大丈夫?”といつも私を元気付けてくれました」と八代さんの愛をしみじみと振り返り、「ここに銅像ができるのは、本当にすばらしくうれしいこと。まだ私は亜紀ちゃんがいなくなった感じがしない。今もここにいるような感じ」と話した。

 東日本大震災の復興支援コンサートをきっかけに八代さんとの交流が始まったと言う服部氏は「どうして、あんなにやさしく人に接してられるのか」とその人柄をたたえた。誕生日プレゼントの返礼品として、八代さんから自作の服部氏の肖像画が贈られてきたエピソードを打ち明け、「自愛、慈悲の方だった」としのんだ。

 ファン歴40年以上の石島秀美さん(62)も「慈悲の方」という表現にうなずく。14歳にテレビで見て、17歳の時に行った地元のコンサートをきっかけに、八代さんのおっかけになったと言う。歌ももちろんだが、その魅力を「やさしい人間性」と話す。誕生日会のツアーなどで接した際に八代さんからかけられる「いつもありがとうね」という言葉がうれしかったと振り返った。今日は眼鏡を忘れてしまったが、今度は、ファンのきっかけとなったコンサートのチケットを譲ってくれた姉と一緒に訪れるとにっこり笑った。

 銅像は、「雨の慕情」を歌う姿を模したもので、八代さんと生前に親交のあった彫刻家の堤直美氏が手掛けた。像の傍には、八代さんの生涯や、銅像制作の協力者の名前を刻んだ碑。さらに、2023年まで八代さんが所有していた箱根のアトリエ敷地内に設置されていた石のモニュメントも移設された。石には、直筆の「遠まわりでも つまずきながらでも ひとすじに生きる それがすばらしき人生」という言葉が刻まれている。

 安養院は八代さんの菩提寺で、両親と一緒に遺骨が眠る。八代さんは生前、同寺へのモニュメント制作を約束しており、その故人の思いを実現するため、所属事務所の八代ミュージック&ギャラリーが主宰となり、5組が発起人となって制作・設置した。八代さんの墓を、ファンなど一般の人が参ることができないため、像がファンにとっての拠り所にもなる。

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