小栗旬×松坂桃李×池松壮亮×窪塚洋介が未知のウイルスに挑む。映画『フロントライン』が6月公開

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2024年12月19日 16:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

映画『フロントライン』が6月に公開。ビジュアル、先行特別映像が到着した。

物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されていた船内では感染が拡大し100人を超える乗客が症状を訴えており、出動要請を受けた災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」が命を危険に晒しながら乗客全員を下船させるまでを描く。

当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関は存在せず、急きょ対応することになったのが災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMAT(Disaster Medical Assistance Team)。医師、看護師、医療事務職で構成される災害対応のスペシャリストだが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームだったという。

企画、脚本、プロデュースは映画『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、Netflixドラマ『THE DAYS』などを手がけた増本淳。監督は映画『生きてるだけで、愛。』『かくしごと』などの関根光才が務めた。

メインキャストは小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介。

小栗旬はDMATの指揮官・結城英晴役、松坂桃李は結城とぶつかり合うこととなる厚生労働省の役人・立松信貴役、池松壮亮は地元である岐阜に家族を残し、横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人役、窪塚洋介は結城とは東日本大震災でもともに活動した医師・仙道行義役を演じる。

ビジュアルは「最前線で守るべきは、この国か、目の前の命か。」というコピーとともに4人の姿を捉えたもの。先行特別映像は本編映像、メイキング映像、メインキャスト4人のインタビューで構成されている。

【増本淳のコメント】
きっかけは、まだ私たちの生活に新型コロナウイルスが深く入り込んで来る少し前、2020年3月の初めごろに出会った、クルーズ船に乗船した医師との会話でした。当時は新型コロナウイルスが蔓延するクルーズ船のことを、マスコミが盛んに伝えていましたので、私もわかったつもりでおりました。ところがその医師が語ってくれた船内の実態は、世の中に知られていないことばかりで、驚くべきことや涙なくしては聞くことのできないエピソードの連続でした。
日本中の誰よりも先に未知のウイルスに立ち向かうこととなった医師や船員、乗客たちはどれほどの恐怖や葛藤を味わったのでしょうか。また家族は彼らをどんな気持ちで送り出したのでしょうか。私はこの知られざる愛と勇気の物語を一人でも多くの人に共有してもらいたいと考えました。そしてこの度、多くの人々の協力を得て、こうして皆さまに映画という形でお届けできることになりました。

【関根光才監督のコメント】
未知のウイルスがもたらす「パンデミック」というものについて、2020年以前の私たちはほとんど無知であり、その衝撃に、私たちは人生が静止するかのような経験を共にしました。全人類が共有することになる出来事というのは、私たちが生きている間あと何回起こり得るでしょうか?その最初期に起きたとあるクルーズ船での「クラスター」、それもこの初めて経験する恐ろしい事態に突然放り込まれ、立ち向かうことになった最初の医療従事者たちや様々な人々の葛藤や愛の実話を、増本淳さんのオリジナル脚本で映画化する…稀有で、挑戦的で、私たち皆が共有すべき作品になると思いました。そしてこの作品に参加できるなら、それはフィルムメーカーとしての重要な責務だとも感じていました。もし次にパンデミックが起きた時、私たちは一体どうするのか…知られざる物語から紐解ける何かが、きっとあると思います。

【小栗旬のコメント】
すごく力のある映画でした。全員が主役の映画になっており、参加できたことを誇りに思います。どのエピソードも実話をベースにしたものなので、とてもドラマチックでした。

【松坂桃李のコメント】
撮影時は船内がどんな風に描かれていくのかわからないまま、緊張感だけは絶やさずに現場に臨んでいました。
何が起きているのかわからない。これは当時、実際に関わっていた人々の誰しもが感じていた感情だったのだと思います。観た方の中に記憶として残り、この映画を心の中で持ち続けられるような作品になってほしいです。

【池松壮亮のコメント】
ダイナミックな映像と人間ドラマが調和し、社会性とエンタテインメント性の両方を備えた素晴らしい映画に仕上がっていました。今作の制作に関わった全員の努力と献身に、そしてあの時この世界を支えてくれた全ての医療従事者の方々の勇気と献身に、心から敬意を表したいと思いました。

【窪塚洋介のコメント】
手前味噌ですがとても素晴らしい作品でした。皆で乗り越えたコロナ時代がまだ生々しいので、登場人物たちそれぞれ色んなシーンでたくさんの思いが溢れて涙に変わりました。何気ないカットにも心が震えることも多かったです。
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