2週間天気 年末にかけて日本列島を次々と強い寒気が通過 帰省の足にも影響か

0

2024年12月21日 06:50  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

2週間天気 年末にかけて日本列島を次々と強い寒気が通過 帰省の足にも影響か

年末にかけて強い寒気が次々と日本列島を通過するでしょう。日本海側を中心に大雪やふぶきになる所もあり、帰省などの交通の足にも影響が出る見込みです。また、2025年元日は太平洋側では初日の出が見える所が多くなるでしょう。



●1週目(22日〜28日):23日月曜にかけて強烈寒波で大雪


今年もあと10日ほどですが、気になるのは年末年始の天気と気温だと思います。強い寒気の流れ込みにより、日本海側では大雪の恐れもあります。交通機関が乱れる恐れもありますので、十分にご注意ください。では、詳しく見ていきましょう。

明日22日(日)から明後日23日(月)にかけては、強烈な寒波の影響で日本海側を中心に今シーズン一番の大雪になる恐れがあります。この2日余りで100センチを超えるような雪の降る所もあるでしょう。一気に積雪が増える所もありそうです。風も強まり、猛ふぶきの所もあるでしょう。立ち往生など交通への影響だけでなく、なだれや屋根からの落雪などにもご注意ください。

24日(火)は、強い寒気は日本の東に抜けますが、影響はまだ続くでしょう。日本海側では引き続き大雪に警戒してください。

25日(水)になると、冬型の気圧配置が一時的に緩み、日本海側の雪も止む所が多くなるでしょう。ただ、天気の変化は早く、夜になると次の気圧の谷が西から近づく見込みです。西日本の日本海側では雨の降る所がありそうです。

24日〜25日はクリスマスですが、太平洋側は広く晴れる見込みです。ホワイトクリスマスは期待できませんが、空気は透き通ているため、イルミネーションは綺麗に見えるでしょう。

26日(木)〜28日(土)は冬型の気圧配置が再び強まり、日本海側を中心に雪や雨が断続的に降りそうです。特に北海道や東北、北陸では雪の量が増える所もあるでしょう。風が強まり猛ふぶきとなる所もありそうです。帰省などで交通機関の利用を予定されている方も増える時期です。最新の情報を確認するようにしましょう。

最高気温は、全国的に気温の変化が大きくなりそうです。札幌は真冬日(最高気温0℃未満)が多くなりますが、25日(水)〜26日(木)は、2℃から3℃と真冬日からは解放されるでしょう。仙台や新潟も同様に5℃前後が多いものの、10℃近くまで上がる日もある予想です。雪が積もっている地域では雪崩や屋根からの落雪などに注意が必要です。東京や名古屋、大阪、福岡は9℃〜12℃くらいですが、東京で26日(木)は16℃とこの時期としては暖かくなるでしょう。太平洋側の地域を中心に空気の乾燥は続きます。火の取り扱いにはご注意ください。


●2週目(29日〜1月3日):年末年始の天気は? 初日の出見れる?


年の瀬から年始にかけても、冬型の気圧配置で、寒気の影響を受ける日が多いでしょう。日本海側は広く雪や雨が降り、局地的な大雪やふぶくこともありそうです。交通機関が乱れることもありますので、最新の情報を確認するようにしましょう。太平洋側はおおむね晴れますが、日本海側から雪雲や雨雲が流れ込む所はありそうです。

2025年1月1日(水)は、晴れる所が多く、太平洋側を中心に初日の出が見える所も多いでしょう。日本海側は寒気の影響が続き、雲は多く太陽は隠れてしまいそうです。ただ、本州の南を気圧の谷が通過する予想もあります。太平洋側の地域でも今後予報が変わる可能性もありますのでご注意ください。

最高気温は、札幌は0℃以下が続き、真冬日(最高気温0℃未満)の日もあるでしょう。仙台や新潟は5℃前後の予想です。東京や名古屋、大阪、福岡は、10℃〜12℃くらいの日が多いでしょう。年末年始で帰省や旅行で出かける方も多いと思います。お住いの地域との気温の変化が大きくなることもあります。また、初日の出や初詣など朝晩に出かける機会も増えるでしょう。体を冷やさないように暖かくして、お過ごしください。


●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ


雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。



    ニュース設定