【台中22日=松本久】歌手原田悠里(69)が台湾・好運来際洲宴展中心で公演「台日慈善交流公益演唱会」を行った。初のアジア公演を台湾で行ったのが約6年前。今回は82年に歌手デビューをした同期の鳥羽一郎(72)とのジョイントコンサートとして開催した。
「ウォー ス ウェン テンユリ(私は原田悠里です)」「ハオ ジィオ ブー ジェン(皆さま お久しぶりです)」。原田が流ちょうな中国語であいさつをすると約1500人で埋まった会場から割れんばかりの大きな拍手が湧き起こった。
代表曲「木曽路の女」「津軽の花」や11日に発売したばかりの新曲「春待酒」などを続け、鳥羽とも22年に発売したデュエット曲「ふたり」を歌唱して盛り上げた。
台湾では80年代にカラオケ文化が根付き、日本の演歌歌謡曲が多くの人の耳になじんできた。原田が台湾を舞台にした「我愛〓(女ヘンに欠の人が小)」を18年に発売すると原田人気に火が付いた。現在も原田の曲が多くの愛好家に歌われ、「春待酒」は発売直後に人気カラオケ店のランキングで1位を獲得した。「自分でも不思議な感じ。でもすごくうれしいです」と喜びを語った。
原田は10年以上前からプライベートでも台湾を訪れてきたほどの“親台家”。この日も「台湾の風景はすごく懐かしい気がする。そして台湾の人はすごく優しくて親日の人が多い」などと話した。
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23日が70歳の誕生日。今の思いを漢字1文字で表現すると「歩」だという。「年齢を重ねると体力は衰えます。でも、年齢の壁には頑張って立ち向かって歩んで行きたい。夢に向かってね」。
新人時代、恩師の北島三郎(88)からかけられた「つらい時ほど頑張っていれば必ず花が咲く」の言葉が座右の銘だ。歌手デビューして43年。これからも日進月歩で歌の道をまっすぐに進んでいく。
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