上皇さま、91歳に=国内外の動向に関心

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2024年12月23日 00:31  時事通信社

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時事通信社

91歳の誕生日を前に、写真撮影に臨まれる上皇さまと、上皇后さま=11日午後、東京都港区の仙洞御所(宮内庁提供)
 上皇さまは23日、91歳の誕生日を迎えられた。10月に右大腿(だいたい)骨を骨折した上皇后さま(90)を気遣いながら、規則正しく、静かで穏やかな日々を過ごしている。

 側近によると、毎日朝夕に新聞を読み、食事時にはテレビニュースを見て、国内外の動向に目を留めている。今年は特に、地震と大雨で大きな被害を受けた能登半島の状況と被災者の生活を案じている。

 上皇后さまの骨折時はとても心配した様子で、10月13日の退院当日は、車椅子で仙洞御所に戻った上皇后さまを出迎え、手を差し伸べてねぎらった。上皇后さまは、基本的につえを使わずに歩けるまで回復。今月からは朝夕の散策をご夫妻で一緒にしている。

 今も戦争の記憶と日常が深くつながっており、終戦記念日前後には戦争に関するドキュメンタリー番組を見ている。日課である朝食後の音読では、池宮城秀意著の「戦争と沖縄」をご夫妻で読んでいる。

 5月に栃木県日光市を訪問。疎開先だった旧日光田母沢御用邸では、使っていた部屋や、庭でスキーをした様子など、当時の生活を上皇后さまに話した。

 皇居に通ってのハゼ分類の研究も継続。江戸時代に長崎・出島のオランダ商館医だったシーボルトが国内で採集したハゼ類の標本にも関心を示し、資料を収集している。

 11月には三笠宮妃百合子さまが亡くなり、深い悲しみをにじませた。つえを使って歩く上皇后さまを支えながら、宮邸を4回弔問した。百合子さまが亡くなったことで、上皇さまは現在の皇室で最高齢となった。

 2022年7月に右心不全と診断され、診断指標のBNP値は現在もやや高く、少量の胸水貯留も認められるが、薬の服用や水分の摂取制限などの内科的治療で比較的安定した状態が続いている。 

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  • 1989年から2018年までこの日が祝日だった。国民にとっては政治家、官僚、財界人よりも身近な存在かもしれない。
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