日本海側などで大雪を降らせている“クリスマス寒波”。24日のクリスマスイブにかけて、さらに注意が必要です。
「クリスマス寒波」日本海側で大雪 北関東のスキー場には“恵みの雪”井上貴博キャスター:
23日の全国の最低気温は914地点のうち、最高気温が0℃未満(真冬日)となったのが189地点、最低気温0℃未満(冬日)が633地点となりました。
雪も降っていて、48時間降雪量は、▼青森・酸ヶ湯で23日午後3時までに84cm、▼長野・信濃町で23日午前11時までに69cm、▼群馬・みなかみ町で23日午後3時までに97cmとなっています。
スキー場にとっては“恵みの雪”とも言えそうです。
12月20日にオープンした群馬の水上高原スキーリゾートは、23日の積雪は80cmで全12コースあるうち、現在は4コースで滑走可能となっています。2023年の同じ日は40cmの積雪でした。
担当者によると、「去年は暖冬で雪が少なかったが、今年は“恵みの雪”で予定通りオープンできた。雪質も良好です!」とのことです。
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日本気象協会は雪道を運転する際、「ふゆとじこ」に注意してほしいと呼びかけています。
「ふ」冬道装備をしっかりと
「ゆ」ゆっくりと慎重に運転
「と」時には迂回や出控えも
「じ」時間に余裕をもって
「こ」こまめに情報を確認
ホラン千秋キャスター:
あまり雪が降らない地域だと、冬用タイヤに交換しなくても大丈夫だと思いがちですが、雪は突然降りますからね。
広瀬 気象予報士:
関東から雪国へ向かうような旅行・帰省シーズンは雪道に慣れない方も多いと思うので、より安全運転を心がけた方がいいかと思います。
井上キャスター:
歩く時も滑りやすい場所に注意してください。
〇歩道橋:水はけが悪く凍結しやすい
〇バス・タクシーの乗り場:乗降する人が踏み固める上に、乗降時の姿勢が不安定
〇横断歩道:白線の部分は氷の膜が出来やすい。車・人で雪が踏み固められる
〇駅の出入口:人通りが多く雪が踏み固められる
〇マンホール
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広瀬 気象予報士:
横断歩道では「信号が変わってしまう」と焦って、急ぐとツルンと滑りがちです。雪道・凍結の心配のある道を歩く場合は、少し時間にゆとりを持って行動した方がいいと思います。
広瀬 気象予報士:
山沿いでは大雪になっていますが、23日午後4時現在、平地・海の近くはそこまで雪は降っておらず、雨やみぞれになっているようです。夏の暑さの影響で海水温が高いことが雪を雨に変え、その分、山で大雪を降らせているのではないかと思います。
24日にかけて大雪には注意が必要です。この先も新潟、長野、富山、東北の日本海側の地域で雪が強まる予想です。24日の夕方にかけて本格的に雪が降り、多いところでは50cmほど雪が降りそうです。
交通への影響が心配されますので、雪道を運転される場合は時間にゆとりを持って行動するということがポイントかと思います。
24日夜になると雪の降る範囲は狭まり、今のところクリスマスの25日が一番穏やかな天気になりそうです。
24日も東京は冬晴れで、空気が乾燥しています。1日の寒暖差は大きくなりますが、日中の最高気温は11度の予想なのでしっかりと着込むようにしてください。
今回の寒波はクリスマスに一旦お休みになり、一旦北に戻ってから、27日、28日とまた強い寒気が南下する見込みです。
大晦日周辺にも寒気が来そうで、波のように寒波が襲来してきますので、年末年始にかけて日本海側では雪の降り方に注意が必要です。
札幌、秋田、新潟はこの先も雪で、日本海側ではどっさりと雪が降るでしょう。どんどん雪が積もるため、スキーなどウィンタースポーツは楽しめる状況になると思いますが、車の運転にはくれぐれもご注意ください。
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井上キャスター:
猛吹雪になることもあるのでしょうか。
広瀬 気象予報士:
27日、28日は冬型の気圧配置が強まるので、日本海で冷たい北風が強まりそうです。そこに雪が降るとかなり見通しが悪くなりますので、吹雪にも注意が必要です。
一方で東京は、この先もずっと冬晴れの予想で、なかなか傘マークは付きません。乾燥と寒さで喉がやられないように気をつけてください。
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<プロフィール>
広瀬駿 気象予報士
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究