ORICON NEWSでは、先日の女性編に続き、年末恒例の『2024年ブレイク俳優ランキング(男性編)』を発表。その結果、Travis Japanの【松田元太】が1位を獲得した。バラエティ番組でのキャラクターと異なる演技を見せ、“俳優”としての存在感も発揮できた1年となった。
【ランキング表】1位松田、2位鈴鹿に続くのは…大河ドラマで“光った”俳優もランクイン■2作のドラマ出演で飛躍、『東京タワー』での体当たり演技にも評価の声
今年1位になったのはTravis Japan【松田元太】。今年は『東京タワー』(テレビ朝日系)、『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)と2本のドラマに出演した。
『東京タワー』では、主人公である小島透(永瀬廉)の学生時代からの友人で、家庭教師のアルバイト先で出会った専業主婦・川野喜美子(MEGUMI)との危険な恋に溺れていく大学生・大原耕二役を体当たりで熱演。「『東京タワー』の演技がセクシーでよかった」(沖縄県/40代/男性)との意見も。
『ビリオン×スクール』では、山田涼介演じる教師の加賀美零の生徒・紺野直斗役。九九が言えないほどの成績不良でゼロ組の偏差値番付でも最下層だが、合コンに人数合わせで参加したのをきっかけにゼロ組内で“スクールカースト1軍”入りを果たすという役どころ。
ユーザーからも「『東京タワー』、『ビリオン×スクール』と立て続けて色んな役に挑戦していて凄かった!ドラマだけじゃなくてバラエティも素晴らしいです」(岡山県/20代/女性)、「『東京タワー』での色気のある演技が印象的だった。『東京タワー』『ビリオン×スクール』で泣く演技も上手いと思った」(静岡県/40代/女性)など、まったく異なる2作を演じきり視聴者を魅了した。
また、バラエティ出演も目立つ松田だけに、俳優としての活躍で「普段からは想像つかないお芝居をするから」(大阪府/20代/女性)と評価の声もあり、今後活動の場が拡大していくことも期待される。
■主演作が続き躍進 俳優としての存在感が増した1年
2位は、月9ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)で松本穂香とW主演を務めていた【鈴鹿央士】がランクイン。「『嘘解きレトリック』での演技が原作の左右馬と近く、印象に残っているため」(東京都/20代/女性)、「落ち着きのある演技が好きです。月9でも空気感がとてもいいなと感じます」(奈良県/40代/女性)などの声が寄せられた。
今年は1月期ドラマ『闇バイト家族』(テレビ東京系)で主演、映画『PLAY!〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』で奥平大兼とW主演も務めた。ユーザーからも「クールな役からコミカルな役までこなせて、キャラクターも親しみやすいと思うから」(福岡県/50代/男性)、「ドラマで主演しており、ますます存在感が増した」(東京都/30代/男性)などの声があがっており、演技力の幅も見せられた1年となった。
2025年は、『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』にゲスト声優、映画『花まんま』で有村架純の婚約者としての出演も決定している。
■難役を好演しTOP3入り「新しいカメレオン俳優の誕生」
3位にランクインした【坂東龍汰】は、今期のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)で、自閉スペクトラム症(ASD)の青年・小森美路人を演じ話題を集めた。
ユーザーコメントでも、「実力派俳優で、今までにも多くの作品に出演していたが、今期の『ライオンの隠れ家』で多くの人に演技力を評価されているから」(大阪府/20代/女性)、「今放送中のドラマでの、自閉スペクトラム症の演技がとにかく素晴らしい。見ていて切なくなるしほっこりするし、ものすごく研究されて演じられて、努力家なんだと思う。これからも様々な役をされると思いますがとても楽しみです」(香川県/50代/女性)と、同作での演技に対する声が多数寄せられた。
同作以外にも、月9ドラマ『366日』(フジテレビ系)や、オリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』の声優などにも出演。「今年になって、かなり名前を聞いた。色々なドラマに出ていたと思う」(埼玉県/10代/女性)、「爽やかな役から一癖ある役までとても幅広い演技ができる俳優さんだと思う」(岡山県/50代/女性)など、1年通して俳優としての存在感を印象付けた。
■女性編同様、大河ドラマでの演技でインパクト残した俳優がランクイン
「ブレイク俳優」女性編でも、NHK大河ドラマ『光る君へ』での演技が評価され、TOP10入りを果たした俳優が多数いたが、男性編でも同様の結果を見せている。
4位には、お笑いトリオ・ロバートの【秋山竜次】がランクイン。大河では藤原実資役を務め、バラエティ番組で見せるイメージとは異なるまじめで堅物な役柄を演じきった。
ユーザーもお笑い芸人としてのイメージのほうが強かったようで、「大河への抜擢は予想外だったうえ、インパクトも残していっているようにも感じているので」(広島県/20代/男性)、「まさか、現代のドラマならともかく、大河ドラマに出演するとは、驚きました」(埼玉県/40代/男性)などの声も。しかし、「『光る君へ』での実資の演技は、あまり見向かれない平安貴族の存在感をあぶりだしながら、秋山らしい小ネタがからみ、とてもユニークでおもしろかった。開眼したんじゃないか?と思う」(東京都/40代/男性)と、好評だったようだ。
そして上半期圏外であったが、10位にランクインしたのが【塩野瑛久】。『光る君へ』では、藤原道長(柄本佑)の甥で、幼くして即位した第66代天皇の一条天皇を演じた。この演技をきっかけに認知度もアップし「大河ドラマで初めて知りましたがとてもキレイで演技も良かった」(埼玉県/50代/女性)などの意見もあった。
そして、10月期の菜々緒主演ドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)では、有能であるにもかかわらず仕事ができなさそうに見える気弱な男性・鶸田道人を演じた。全く異なる役柄に「色んなドラマに出ていて、役によってイメージが異なっていて良かった」(神奈川県/40代/女性)との声も寄せられていた。
1年を通して、ドラマや映画で活躍した俳優が並んだTOP10。最終回まで大いに盛り上がった大河ドラマや、下半期話題を集めたドラマが影響し、躍進した俳優が多かったのも印象的だった。
【調査概要】
調査時期:2024年11月19日(火)〜11月22日(金)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ