柚木麻子氏の小説を、俳優・アーティストののん主演で映画化した『私にふさわしいホテル』(12月27日公開)より、のんと滝藤賢一がクリスマスコスプレで登場するシーンの本編映像が公開された。
【動画】のん&滝藤賢一、クリスマスコスプレ本編映像 本作は、新人賞を受賞したにもかかわらず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島佳代子(演:のん)。その原因は、大御所作家・東十条宗典(演:滝藤賢一)の酷評だった。文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、いつかこのホテルにふさわしい作家になりたいと夢見る加代子は、大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄(演:田中)の力を借り、己の実力と奇想天外な作戦で、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく――。
今回解禁された本編映像は、バーで偶然鉢合わせた加代子(のん)と東十条(滝藤)が、2人の担当編集者である遠藤(田中)が裏で自分たちの小説を酷評しているところを目撃してしまい、その屈辱をはらすため、手を組むという展開。
遠藤が唯一こだわっていたのは、子どもたちにサンタクロースを信じ込ませること。その事実を知った加代子は、「サンタクロースなんて存在しない」と子どもたちにバラすという、なんとも大胆な作戦を企てる。あの東十条でさえ、「君は性格が悪いな」とあきれるほどだ。
トナカイの格好をした加代子とサンタクロースの格好をした東十条は、遠藤の留守を狙い子どもたちのいる部屋へ向かう。しかし期待とは裏腹に、「何かご用ですか」と子どもたちの反応はかなり冷静だった。加代子は一生懸命演技をして部屋の中に入れてもらえるように言うが、「知らない人を中に入れてはいけないと言われているのだよ」とあしらわれる。
加代子は「知らない人じゃないでしょ?みんな大好きサンタさんだよ?」と必死に演じるが、「去年のサンタさんとは随分違うんですね」と皮肉たっぷりに返す。東十条もフォローを入れて、オモチャをプレゼントしようとするが、「去年のサンタさんは外国人のおじさんで太っていて、お芝居ももっと上手でしたよ。もしかしてお部屋を間違えてるんじゃないですか?パパがこんな大根役者を雇うはずがないです」と痛烈なダメ出し。妹も「知ってるよ、サンタはお父さんなんでしょ?」と核心を突く一言を言い放つ。
「でも私たち、パパを喜ばせたいから、信じているふりをしているんだよ。パパには夢見させてあげたいから。それが子どもの務めだから」と大人顔負けの発言をする。そこに遠藤が帰宅して…。2人は慌てて逃げ出し、計画は見事に失敗に終わるのだった。
まさに堤監督らしいコメディータッチで描かれた本作は、テンポの良い掛け合いと意外な展開で観る者を引き込む。また、のんと滝藤のクリスマスコスプレ姿にも注目だ。
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