2007年のカンヌ国際映画祭で女優賞に輝いた韓国俳優チョン・ドヨン主演、オ・スンウク監督の映画『リボルバー』が、来年(2025年)2月28日より東京・TOHOシネマズ日比谷ほかにて公開される(配給:ツイン、提供:ツイン、Hulu)。
【動画】韓国リベンジ・ノワール『リボルバー』日本版予告編 『新しき世界』(13年)、『アシュラ』(16年)など、幾多の韓国ノワールの傑作を送り出している制作会社サナイピクチャーズによる本作は、失われた金と名誉を巡る究極のリベンジ・ノワール。女性を主人公にした希少なノワール映画としても注目を集め、今年10月に発表された「第33回釜日映画賞」で作品賞、助演女優賞(イム・ジヨン)、撮影賞の3部門を受賞し、今月に授賞式が行われた「第45回青龍映画賞」では5部門にノミネートされた。
警察内の汚職スキャンダルに巻き込まれた刑事スヨンは、恋人の罪を被る見返りに大金をもらう“約束”をし、服役する。しかし出所した彼女の前には誰も現れなかった…誰が裏切った!?裏切り者に必ず約束を果たさせるため、そして人生を取り戻すため、スヨンはリボルバーを手にたった一人で決死の闘いに身を投じていく…。
登場人物は全員悪人、誰が敵で味方なのかもわからないスリリングなストーリー展開で、観る者を引き込んでいく。監督は、『無頼漢 渇いた罪』(15年)に続きチョン・ドヨンとタッグを組んだオ・スンウク。
権謀術数渦巻く闇の世界をつき進んでいく主人公スヨンを演じるのは、『キル・ボクスン』で本格的なアクションに挑戦したチョン・ドヨン。徹底的に感情を抑制し、全身に静かな迫力をみなぎらせた演技で新境地を開いた。共演には、ドラマ『江南Bサイド』のチ・チャンウク。強烈な怪演を披露し、先日発表された「韓国映画製作家協会賞」で助演男優賞を受賞。さらに、ドラマ『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』のイム・ジヨン、ドラマ『イカゲーム』のイ・ジョンジェ、映画『密輸 1970』のキム・ジョンスなど映画、ドラマで活躍するキャストが集結し、先の見えない復讐劇に深みを与えた。
日本版予告編では、チョン・ドヨン演じるスヨンがリボルバー片手に自分を陥れた裏切り者を探し出し、冷静に「約束の金を出しな」と言い放ち、容赦ない復讐をしていく様が描かれる。「約束なんて知らねぇよ」と不敵に笑うチ・チャンウク演じる狂犬アンディ、イム・ジヨン演じる謎の女ユンソンのほか、スヨンの恋人役イ・ジョンジェ、キム・ジュンス、さらにチョン・ジェヨン、チョン・マンシク、キム・ジュンハン、チョン・ヘジンら悪党たちが続々登場。「逃がさないわよ」とスヨンが強い視線をむけるその先にいる相手は果たして誰なのか。そして復讐の果てに、彼女は何を見るのか―。
チョン・ドヨンは「これまでに演じた作品の中で最もドライで感情が抑えられている役だった。こうした姿や感情で演技をしたことがなかったように思う。オ・スンウク監督が撮影の後で“チョン・ドヨンの新しい顔を発見した”と言ってくれたのが痛快だった」と振り返っている。
■ストーリー
夢に見たマンションへの入居を待ちわびていた警察官スヨン(チョン・ドヨン)は、恋人(イ・ジョンジェ)の突然の裏金問題に巻き込まれ、“すべての罪を被ってくれるなら大きな補償を約束する”と謎の男アンディ(チ・チャンウク)に持ち掛けられる。スヨンはこれを受け入れ刑務所に入ることに。
そして、2年後の出所日、刑務所の前で彼女を待ち伏せしていたのは、見知らぬ謎の女ユンソン(イム・ジヨン)だった。何かが間違っていると直感したスヨンは、大金も家も、失ったすべてを取り戻すために、補償を約束したアンディを探しまわる。そしてこの背後にある巨大な勢力と向かい合うことになるのだったが…。
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