宝塚歌劇団出身の俳優で、21日に肺がんのため87歳で亡くなった加茂さくら(かも・さくら、本名大谷照子=おおたに・てるこ)さんの葬儀・告別式が25日、兵庫県尼崎市西長洲町2の2の46「クレリ尼崎ホール」で行われた。
宝塚OG十数人を含む約100人が参列。出棺時は「すみれの花咲く頃」の合唱で送られた。
11月に東京のコンサートで共演した元宝塚歌劇団花組トップ高汐巴も参列。加茂さんの棺に、共演時の2ショットと共演者全員で撮影した写真を納めた。
加茂さんとは3度共演しており、「大スターなんです。すごく緊張しました」と振り返りながら、「大好きな先輩で本当にステキな最高に正直で凜(りん)とした方。東京生まれじゃないけど、江戸気質みたいな後輩に慕われる最高にカッコイイ先輩でした。すごくかわいがっていただいて、本当に姉のような、肉親のような感じ。お世辞抜きでステキな方でした」と、何度も加茂さんの人柄をたたえ、涙を浮かべた。
宝塚歌劇団専科の美穂圭子も参列し、「ご一緒させてもらったことはないのですが、先輩でいてくださるのが私たちにとって、力になっていたところがあります。すごく歌がお上手で、私たちにとっては神様のような存在。ずっと歌ってくださると信じていたので寂しいです」と別れを惜しんだ。
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