38歳で地元に“出戻り”した元キー局アナの激動の1年。実家の父と対立したことも

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2024年12月27日 09:20  女子SPA!

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 2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。

 TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
 第15回となる本記事では、アンヌさんの2024年を振り返ります(以下、アンヌさんの寄稿)。

◆激動の一年だった

 今年始めさせていただいたこちらのコラム連載。

 なんだかんだ2024年最後の記事! 皆さんはどんな一年でしたか? 私はとりあえず、まぁ……インターネットを検索していただければわかるのですが……激動の一年でした。

 故郷北海道札幌に20年ぶりに拠点を戻した私。私は子どもがおりませんが、ゴールデンレトリバーの3歳の女の子をねこっ可愛がりし、朝晩雪の中たくさんお散歩し、毎晩一緒に寝て……常に私の生活の中心にいるのが愛犬リリーです。

 外食をするにも、必ずうちの父親がリリーを見てくれる日にしか行かない! くらいの勢いで、とにかくリリーファースト。2024年はいつにも増してリリー年でした。

 生活拠点を東京から札幌に移す際、飛行機に乗せなくてはならなかった訳ですが、皆さん、大型犬を飛行機に乗せるのって大変なんですよ。

◆暴れる愛犬に、空港で絶叫する私

 受付カウンターでワンちゃんを預けたい旨を伝えると、バックヤードから超巨大なXXLサイズ位のケージが届きまして……。そちらにワンちゃんをリード等は一切つけない“裸状態”で入れなければならないのです。本当にそれが大変だった…。

 入れられる側からすれば、こんなところになぜ閉じ込められるのかという気持ちになるわけで、暴れる暴れる。空港中に響き渡るくらいの鳴き声をあげるリリー。私は私で、「お願い入って〜!」と鬼の形相で絶叫。

 失敗したら脱走の可能性だってあるわけですよ! 命の問題ですから、こちらも必死です。無事ケージに入れられたら後ろ髪を引かれながらも、受付カウンターでバイバイ。飛行中もずっとずっと愛犬のことが気になって仕方ありませんでした。

 新千歳空港で空港職員の方と共に登場したうちのリリーを発見したときは、本当に大泣きせんばかりの感激と安堵がありました。

◆庭の手入れをめぐって父と対立

 そんなこんなで無事、実家に着いた後も壮絶だったなあ。亡き祖母が使っていた部屋が物置部屋として残っていたので、その空間で生活をすべく終わりのない実家整理に挑んだ私。

 ウン万円と言う大金を払い、粗大ゴミを処分しましたが、あの法外な価格、今思えば悪徳業者だったのかも。やられた!

 室内整理が済んだと思えば、次の問題は庭! 草ボーボージャングルをどうするかというところで、実家の父と対立。こんなに草が茂っていたら、リリーがマダニに襲われる! お金を払って業者を呼ぶ! と主張する私に対し、父は、

「いやいや! 庭は誰にも触らせん!」

 みたいな不毛なやりとり。大バトルを経て、今では穏やかな同居生活を送っております。

 結局父は庭いじりが趣味だったようで、自分で全部やりたかったのですね。丁寧に自ら庭をきれいにしてくれました。

 最初は父親とリリーの関係性が心配でしたが、今では父親が帰ってくればお気に入りのぬいぐるみをくわえて尻尾をブンブン、リリーは熱烈歓迎。ハグハグチュッチュするような二人。本当によかった。

◆素晴らしすぎるご縁に感謝

 2016年にTBS退社後表に出ることがなかった私でしたが、今年に入ってありがたいことに執筆やテレビコメンテーターのお仕事ができるようになったことも感謝しかありません。

 本当に多くの方にお世話になり支えられ、そして新しいお友達もいっぱいできた、私にとっては素晴らしくもったいないほど実りの多い一年でした。

 個人的に、実は……愛犬リリーと今年の締めくくりに雑誌に登場できたことが嬉しくて嬉しくてですね……。お前は犬の話ばかりだな! と呆れないでくださいませ。

 札幌の食とライフスタイルを発信する『poroco』という人気雑誌が北海道にあります。2025年の運勢や神社巡りの特集で、私が趣味としている狛犬巡りに関する記事を寄稿することになったのです。

 その際に、せっかくだったら愛犬であるリリーちゃんと一緒に、神社で撮影をしませんか? と言っていただけて……こんな貴重なことはありません!

 私が愛する狛犬の横で、リリーが「生ける狛犬」として写真撮影できるのです……。もう私はステージママ状態に。

 自分の愛犬がメディアに出るということは、自分のこと以上に緊張し、そして舞い上がってしまうとよ〜くわかりました。12月20日道内発売だったのですが、私はもう朝一番からそわそわ。

 近所のコンビニにわざわざ電話をして、porocoは入荷していますか!? という迷惑極まりない問い合わせをし、真っ先に店頭へ! 複数冊ゲット! 常にカバンに入れて歩き、知り合いに会ったら配っちゃおうなんて考えている私。親バカ! ていうかバカ!

 そんなこんな、素晴らしすぎるご縁がたくさん生まれた今年に深く感謝。そしてここまで読んでくださっている皆様にも心より感謝しております。

 2025年、お一人お一人に楽しいことが山ほどあって、一日一日が愛しい日々になりますように。来年もよろしくお願いいたします。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』などを担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、コメンテーター、モデルとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中

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