元HKT兒玉遥が失敗告白で話題…“20代で卵子凍結”が急増する理由と「知っておいたほうがいいリスク」

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2024年12月27日 16:01  web女性自身

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《卵子凍結失敗しました! あまり聞いた事がなかったので正直驚きです。料金を支払って普通に言われた通り治療をしたら簡単に凍結できると思っていたから少しショック》



12月13日、自身のSNSで卵子凍結の失敗について明かしたのは元HKT48センターで、現在ではNHK連続テレビ小説『おむすび』での警察官役など女優として活躍中の兒玉遥(28)。



コメントをくれたXユーザーに応答する形で、兒玉は卵子凍結に至った経緯についても説明していた。《今すぐ子供が欲しい願望がない、だから結婚願望もない。仕事などやりたいことがたくさんある。でも未来の自分が欲しい!って思った時が何歳かわからない》とその理由を明かし、《凍結していなかったらゲームオーバーかもしれないから、未来の自分が公開しないように卵子凍結しておく!という決断になりました》と綴っていた。



卵子凍結に詳しい医療ジャーナリストが語る。



「現在、日本でも卵子凍結の希望者が増加しています。今年の2月には、東京都が独自で実施している卵子凍結への助成規模を2000人にまで引き上げると報じられました。‘23年度に助成枠200人で開始したところ、この枠に3000人近くが利用意向を示しました。そこで、規模を大幅に拡大し、助成規模を10倍にまで増やすことを決定したのです。



卵子凍結とは、卵子が加齢とともに数も質も低下していくのに備えて、将来的に子供を望んでいる女性たちのために若いうちに卵子を凍結保存しておくことです。卵子を確保しておくことで、女性が年齢を重ねた後でも、妊娠する確率を少しでも高めることができるのです。



かつての働き盛りの女性は、子供をいつ産むかという問題に対して『仕事を諦めて産む』か『産まずに働く』の二者択一を迫られていました。しかし現在では卵子凍結などの医学の進歩に伴って、どちらか一方をあきらめることなく、選択できるようになりつつあります」



元HKT48でタレントの指原莉乃(32)、お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービー(40)、お笑いトリオ「3時のヒロイン」の福田麻貴(36)など、著名人も多く行っている卵子凍結。もともとは、がんなどの妊孕性温存療法の観点から始まったが、現在では冒頭の兒玉のように、とくに疾患などがない20代の女性からも関心を集めているようだ。



なぜ今、20代の希望者が増えているのだろうか。卵子凍結に詳しい東京・自由が丘『峯レディースクリニック』の峯克也院長に話を聞いた。



「卵子凍結を希望される方は、20歳後半から30代ぐらいの方が基本的には多くいらっしゃいますが、最近では東京都が助成金を始めて環境が整備されてきたこともあり、より若年層からの問い合わせも増加しています。



妊娠の適齢期とされる20代から30代前半は、女性が社会でキャリア形成を行っていくうえでの重要な時期と重なってしまい、また一般的に35歳を超えると妊娠が困難になってきます。できるだけ早い段階で質のよい卵子を凍結保存しておけば、妊娠のチャンスを逃すことなく子供を授かる可能性を保持しておくことができるのです。



希望する若い方には、現段階では子供や結婚への願望がなく、自分が真剣に取り組みたい仕事がある、だけれどいつその願望が現れるかがわからないという状況の方々もいらっしゃいます。そのため未婚の方も多く、将来を見据えて妊娠の可能性を残しておきたいという相談をいただくことも多いです」



とはいえ、メリットばかりというわけでは決してないようだ。



「自然に妊娠できるはずの体に薬を投与し、刺激を与えて卵子を採取するわけですから身体的なダメージは否定できません。東京都では助成が進められていますが、基本的には自費であることから経済的な問題、ほかにも通院などの時間的な問題もあります。保存のための更新料も発生しますし、実際にその卵子を使った顕微授精も含め、後々必要となる費用もあります。



採取したから安心というわけでもなく、解凍後に卵子が壊れてしまうケースもあるほか、卵子も1個で妊娠に至るケースもあれば、30個でもうまくいかないケースもあります。“卵子が保存されているから”と安心されて、妊娠を先送りにするのはあまりお勧めできません。仮に若い時に採取した卵子で妊娠できたとしても40代以上の場合、母体への影響なども考えられますので、採取の前にはあらかじめ将来の妊娠についてよく考えていただければと思っています」(前出・峯院長)



治療目的以外での卵子凍結に関して、健康被害や高リスクな高齢出産の増加の可能性があるとして、日本産婦人科学会は「基本的には推奨しない」との見解を示している。こうしたことから、東京都は助成金の支給条件として説明会の出席などを義務化している。



兒玉も《将来の自分が後悔しないように最善の選択と思って決断しましたが甘くないと勉強になりました》とコメントしているが、メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握したうえで、卵子凍結を行うことが望まれる。

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