《あの韓流スターは今》ウォンビンは農村生活、チャン・ドンゴンは流出事件で“イメージどん底”の明暗

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2024年12月28日 06:10  web女性自身

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1990年代後半から、東アジアを中心に始まった「韓流ブーム」。日本ではドラマ『冬のソナタ』のオンエアを契機に「第一次韓流ブーム」が巻き起こった。あれからおよそ20年。韓流ブームを牽引した「韓流四天王」のその後を探ると、華麗な転身を果たした“ヨン様”以外の3人の“いま”は、どうやらクッキリと明暗が分かれているようで……。



■ウォンビン 2010年からは映画・ドラマ出演のオファーをすべて断り、農村で主夫に



「2010年8月に封切られた映画『アジョシ』。同作品は同年度の興行収入第一位を記録するなど大ヒット、彼自身も“韓国のアカデミー賞”と称される『大鐘賞』の男優主演賞を受賞しました。しかし、この作品以降、彼は広告での活動のみで、ドラマや映画にまったく出演していません。多くのオファーがあったと聞いていますが、彼はそのすべてを断っています」



こう話すのは、韓国芸能界のコーディネーターを長らく務め、20年超にわたって取材活動も行ってきたキム・ミジョンさん。キムさんが語ったのは四天王のなかでも最年少で、第一次韓流ブーム当時は“美少年”的な面立ちで人気を博したウォンビン(47)。作品への出演がないなか、2015年5月には俳優のイ・ナヨン(45)と結婚、同年12月には長男が誕生した。



「結婚、長男誕生と二重の慶事に恵まれたウォンビンさんですが、先に述べたように、俳優としての仕事は開店休業状態が続いています。いっぽうで、妻のイ・ナヨンさんはその後も熱心に仕事を続けていて、たびたびメディアにも登場。そんなときは決まって夫のことを質問され、彼女も可能な範囲で丁寧に答えています」(キムさん)



たとえば、2018年に公開された映画のプロモーションでメディア対応した際にも、イ・ナヨンは夫の現状を問われていた。キムさんが振り返る。



「その際、『なぜウォンビンさんは復帰しないのか?』という質問が飛び、彼女は『夫は作品を通じて皆さんに語りかけたいと考えています。皆さんの心に響くヒューマニズムなテーマのお話を伝えたくて、そのようなジャンルのシナリオを探しているのですが、彼が気に入るものは多くないようです』と語っています」



最後の映画出演からすでに14年が経過した。だが、いまもウォンビンの復帰を待望する声は少なくない。



「2023年には、彼の目撃談がオンラインコミュニティに掲載され話題に。それによると、彼は『農村生活を営み、自らが絞ったごま油を友人に配るなどして楽しんでいる』と。その記事には『後進に道を譲り、自ら隠居生活に入ったか!?』といった書き込みのほかに、『そろそろ作品で見たい』『近いうちにスクリーンで会えることを期待します』といったコメントも多数寄せられました」(キムさん)



つい最近(2024年11月)も、テレビのバラエティ番組のなかで彼の名前は言及された。



「女性芸能人のパク・キョンリムさんが『また会いたいスター俳優』として、ウォンビンさんの名を挙げました。すると、ウォンビン夫妻と親交のあるデザイナーのチ・チュンヒさんが『ウォンビンさん本人は(作品復帰を)負担に思っているようだ。ただ、彼は台本には目を通してもいるようです。結婚後、綺麗になった妻と同じように、ウォンビンさんも成熟した素敵な男性になっています』と、彼の近況を代弁しました。『台本は読んでいる』という事実が知らしめられたことで、待望論が再燃しています。でも、長年続いていたCMのイメージモデルも代替わりするなど、現状を見る限り、ウォンビンさんは主夫として、家庭に忠実な家長になったのだと考えるのが妥当だと思います」(キムさん)





■イ・ビョンホン ハリウッド進出 ネトフリ『イカゲーム』シーズン2にも出演、世界的なスターに



農村で主夫になったウォンビンに対して、いまもスター俳優としての地位が揺るぎないのが、四天王最年長のイ・ビョンホン(54)だ。



「大学在学中からCMモデルとして芸能活動を開始したイ・ビョンホンさん。1991年から俳優業をスタートさせ“青春スター”としての地位を確立、第一次韓流ブームのころにはすでにたくさんの作品でキャリアを重ね、多様な役柄を演じわけられる“国民的俳優”と位置付けられていました」(キムさん)



2000年、当時の韓国の観客動員数記録を更新した映画『JSA』では韓国軍兵士を演じ、第1回釜山映画評論家協会賞・主演男優賞を受賞。2009年に出演したドラマ『アイリス』では国家安全局(NSS)の精鋭を演じ、体当たりのアクションと深い心理描写で大好評を博し、 同年のKBS演技大賞の最高栄誉である大賞を獲得。さらにネチズン賞、ベストカップル賞も受賞し“三冠王”に輝くなど、第一次韓流ブーム後も、多くの作品で確かな足跡を残してきた。



「“三冠王”として注目された2009年には、映画『G.I.ジョー』のストームシャドー役でハリウッドデビューも果たしました。その後も、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(2013年)、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)など、ハリウッド作品の出演を重ねて続けます」(キムさん)



いっぽう、私生活では2013年、俳優のイ・ミンジョン(42)と結婚。一男一女に恵まれた。



「妻のイ・ミンジョンさんの撮影現場に豪華なおやつのケータリングを送るなど、愛妻家としての一面も報じられています。
また、イ・ビョンホンさんには“不動産王”の異名も。夫妻の共同名義で購入したソウル・チョンダム洞の31億ウォン(現在のレートでおよそ3億3500万円)超の高級ヴィラに始まり、ノニョン洞に買った土地・建物は所属事務所の社屋にしました。さらに、アメリカ・ロスアンゼルスには200万ドル(同3億1400万円)でセカンドハウスを購入。ソウルの玉水駅近くに約240億ウォン(同26億円)で購入したビルは国際学校に貸出中で、毎月8500万ウォン(同920万円)の賃貸収入を得ているとされていますし、2018年にソウル市永登浦区に購入し3年後に売却した物件では、差益として106億ウォン(同11億5000万円)を手にしたと言われています」(キムさん)



ネットユーザーたちから「演技をしなくても一生遊んで暮らせる」と羨望の眼差しを向けられているというイ・ビョンホンだが、俳優業も絶好調を維持。



配信が始まったばかりのNetflixのドラマ『イカゲーム』シーズン2にも、大ヒットしたシーズン1に続いて出演しているイ・ビョンホンさんは、最近もそのプロモーションで、世界各国で忙しく活動しています。さらに、『JSA』のパク・チャヌク監督と20年ぶりに再びタッグを組む最新映画『어쩔수가없다 No Other Choice(どうしようもない)』を現在撮影中です」(キムさん)





■チャン・ドンゴン 携帯からの流出で明らかになった「買春」疑惑 カムバック作も散々な成績に



あれからおよそ20年、明暗を分ける韓流四天王だが、もっとも“暗いいま”を迎えているのが、チャン・ドンゴン(52)かもしれない。



「90年代後半には“イケメン俳優”として人気だったチャン・ドンゴンさんは、2001年公開の映画『友へ チング』は800万人を超える観客を動員。主演の彼も一躍、国を代表するスターの一人になりました。2004年の映画『ブラザーフッド』も大ヒット。韓国の歴代観客動員数を更新し、チャン・ドンゴンさんは青龍映画賞主演男優賞を獲得しました」(キムさん)



日本でも大人気だったチャン・ドンゴン。2010年には俳優のコ・ソヨンと結婚し、その後、二人の子宝にも恵まれたのだが……。



「2020年の事件をきっかけに、チャン・ドンゴンさんのイメージは大きく毀損しました」



キムさんがそう語るのは、同年1月に発覚した人気俳優、チュ・ジンモ(50)の携帯ハッキング事件。何者かが彼の携帯電話をハッキングし、SNSなどで親友だったチャン・ドンゴンとの会話ややり取りの内容が露呈したのだが、その内容が問題だった。



「二人のやり取りでは、水着姿やきわどい露出をした女性の写真が共有され、それぞれの女性を品定めするような内容が書き込まれていました。さらに、サイバー空間内の女性への性暴力問題の解決を目指す市民団体『韓国サイバー性暴力対応センター』は、『パワハラによる性売買の状況も含まれていた』と糾弾しました。二人は買春を推察させるような対話をごく自然に交わしていたのです。とくに、チャン・ドンゴンさんは当時、妻のコ・ソヨンさんが二人目の子の妊娠中だった時期と重なっていたことで、多くのファンを失望させたのです」



その後、長らく控えめな活動に終始してきたチャン・ドンゴン。今年(2024年)秋、6年ぶりのスクリーン復帰作となる映画『満ち足りた家族(現代:普通の家族)』で、人気面でもカムバックを目指したのだが……。



「ソル・ギョングさん、キム・ヒエさんらとの共演で、各有名人のユーチューブチャンネルなどに出演しながら映画の広報も続けました。また、今作のプロモーションのために、先述のハッキング事件後、初めて取材陣の前にも立ちました。その際、彼は『こぼれた水は再び拾い上げることができない』と神妙な面持ちで語り、『そのこと(ハッキング事件)があったあと、多くのことを考えるようになり、環境が変わり、すべてが大切になった。 当然なことはないということも改めて悟った。今後は多様な作品を通じて引き続き挑戦していく』と決意を語っていたのですが……。肝心の映画の興行成績はいま一つでした。損益分岐点は150万人動員でしたが、64万人にとどまってしまったのです。また、見た目の老化を指摘するネットユーザーも少なくなく、今作のプロモーション中には出演したラジオ番組で、本人もそれを認める発言をしたことが話題になりました」(キムさん)



栄枯盛衰――。かつて、一世を風靡した韓流四天王。そのいまを見つめて浮かぶのは、そんな四字熟語だった。

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