青森県の酸ケ湯は12月の最深積雪歴代1位 新潟県の津南は2日間で積雪88センチ増

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2024年12月28日 12:54  日本気象協会

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青森県の酸ケ湯は12月の最深積雪歴代1位 新潟県の津南は2日間で積雪88センチ増

年末寒波の影響で、日本海側では、積雪が急増しています。28日(土)正午までの最深積雪は、青森県の酸ケ湯で328センチと、全国で現在観測を実施している地点の中では、12月の最深積雪歴代1位です。また、新潟県の津南では、2日間で積雪が88センチも増えました。雪崩・除雪中の事故などに、十分お気をつけください。



●豪雪地帯でも平年の2倍近い積雪 桜島でも初冠雪


この週末は、強い冬型の気圧配置になり、さらに年末寒波の影響で、日本海側を中心に、積雪が急増しています。

28日(土)正午までの最深積雪は、青森県の酸ケ湯で328センチと、平年の2倍を観測。これは、全国で現在観測を実施している地点の中では、2005年12月29日に、新潟県の津南で観測された324センチを更新して、12月の最深積雪歴代1位です。

また、28日(土)正午の積雪は、新潟県の津南で201センチと平年の約2.4倍を観測。津南の積雪を振り返ると、26日(木)正午は113センチだったので、2日間で、積雪が一気に88センチも増えました。

他にも、28日(土)正午の積雪は、福島県の桧枝岐では148センチと、平年の約1.9倍です。普段から雪の多い豪雪地帯でも、今シーズンは、特に、早い時期から平年を上回る雪が積もっています。

関東でも、28日(土)正午の積雪は、群馬県みなかみ町藤原で133センチと、平年の約2倍を観測しています。

さらに、年末寒波が西日本まで流れ込んだため、西日本でも雪のエリアが広がりました。28日(土)は、鹿児島県の桜島で、平年より10日遅く、初冠雪を観測しました。


●日本海側 まだまだ積雪増加


28日(土)午後から29日(日)にかけても、日本海側を中心に断続的に雪が降り、積雪がまだまだ増加するでしょう。29日(日)正午にかけての24時間で、北海道や東北の一部、北陸の標高の高い所を中心に、50センチ以上の降雪が予想されています。

スキー場にとっては恵の雪ですが、すでに平年を上回る積雪となっている所に、さらに雪が降るので、雪崩の危険度が高まるおそれがあります。樹木や電線に着雪することにより、停電などが発生する可能性もあります。

また、路面が凍結することで交通機関に影響がでるだけでなく、急激に積もった雪によって道幅が狭くなりますので、車を運転する際は注意が必要です。歩く際は、足元だけでなく、屋根から急にドサッと落ちる雪にも、気を配りましょう。

普段から雪に慣れている方でも、除雪中の事故には、十分お気をつけください。


●雪下ろしの注意点


屋根に積もった雪は、早めに除雪作業をしたいものです。安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。

(1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。

(2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。

(3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。



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