『踊る』来年の新作に帰還する57歳俳優、いまだ破られない“日本映画史上に残る大記録”とは

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2025年01月01日 09:20  女子SPA!

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 刑事ドラマの金字塔とも言える『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)ファンにとって、このうえなく胸アツな映像でした。

◆織田裕二と柳葉敏郎のハグが胸アツすぎる!

『踊る』シリーズ最新作として劇場公開中の『室井慎次 生き続ける者』。こちらは柳葉敏郎さん演じる室井慎次が主役のスピンオフ映画ですが、織田裕二さん演じる本編の主人公・青島俊作がサプライズ出演しているのです。

 メイキング映像では、青島出演シーンの撮影現場で、柳葉さんを見つけた織田さんが「どうもご無沙汰してます。すみません、先輩」と駆け寄って、握手を交わし抱擁するシーンが放送されました。

 1997年放送のテレビドラマ撮影当時、一時期は織田さんと柳葉さんが不仲だったというのが有名な説のため、衝突を乗り越えて盟友となったであろう二人のいまの関係性が見られたことは垂涎(すいぜん)ものでしょう。

◆1991年『東京ラブストーリー』で大ブレイクからの1997年『踊る』へ

 ここで役者・織田裕二のキャリアを振り返っておきましょう。

 1991年に社会現象を巻き起こした恋愛ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)で、主演・鈴木保奈美さんの相手役に抜擢され大ブレイク。それから主演でのキャスティングが増え、『振り返れば奴がいる』(1993年/フジテレビ系)、『お金がない!』(1994年/フジテレビ系)などヒット作を連発していきます。

 そして、1997年の連ドラ『踊る大捜査線』に繋がるのです。

 1998年の劇場版第1弾『踊る大捜査線 THE MOVIE』は、興行収入101億円を記録して、当時の日本の実写映画興行史上歴代3位。

 そんな快挙を2003年公開の劇場版第2弾『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』はさらに上回り、興行収入173.5億円を叩き出します。この大記録は日本の実写映画で堂々1位となり、2024年現在においてもその記録は破られていません。

 織田さんはその後の2000年代も2010年代も数多くの連ドラに主演し、『外交官 黒田康作』(2011年/フジテレビ系)や『SUITS/スーツ』(2018年/フジテレビ系)といったスマッシュヒット作も生み出しています。

◆30年ぶりに主役以外での2番手でのドラマ出演

 そんな織田さんの役者人生で変化が起こったのが2023年。伊藤沙莉さん主演のドラマ『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』(テレビ朝日系)に、主人公のバディとなる2番手キャストとして出演したのです。

 織田さんが主演以外でドラマ出演するのは、浅野温子さん主演で1993年に放送された『素晴らしきかな人生』(フジテレビ系)以来で、なんと実に30年ぶり。自分が座長として作品を引っ張る役割ではなく、伊藤さんという若き座長を支えて作品を盛り上げる役を引き受けたことは、大きな話題となりました。

『シッコウ!!』は裁判所の職員である執行官の仕事にフィーチャーしたリーガルエンターテインメント。執行官は強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり没収したりする仕事で、織田さんが演じたのは人情派の執行官でした。

◆『シッコウ!!』は青島刑事っぽい一面も…?

 これまでの役者人生で織田さんが演じてきたのは大別すると2パターンあり、徹底的にクールかつスマートなエリートキャラか、ちょっと抜けたところもあるが芯は熱く情に厚いキャラのどちらか。

 前者に該当するのは『振り返れば奴がいる』、『外交官 黒田康作』、『SUITS/スーツ』など。後者に該当するのは『お金がない!』、『踊る大捜査線』など。『シッコウ!!』で演じたキャラは後者寄りでした。

『シッコウ!!』での織田さんの演技は『踊る』の青島刑事っぽい一面もあり、あくまで筆者の個人的感想ですが、もし青島が警察官ではなく法曹界を目指していて、50代で執行官になっていたとしたら、ちょうどこんな感じなんじゃないかと思えたほどだったのです。

◆織田裕二『世界陸上』『踊る』ともに復活!

 織田さんと言えば、TBSが放送している『世界陸上』のメインキャスターを1997年から13大会連続で務めており、暑苦しいほどの陸上競技愛を炸裂させるのがおなじみでしたが、2022年の大会を最後に卒業していました。

 しかし2025年9月に開催される『世界陸上』東京大会に、スペシャルアンバサダーとして復帰することが発表されています。やはり『世界陸上』には織田さんの熱さが不可欠だったということなのかもしれません。

 そして、もうひとつの“本格復帰”が期待といえば、もちろん『踊る』シリーズの本編の新作『踊る大捜査線 N.E.W.』。

 シリーズは2012年公開の『踊る大捜査線 THE FINAL』で完結していました。けれど、今回の室井慎次主役のスピンオフ映画でリブートし、こんどは青島刑事が主役の本編新作『#踊る大捜査線 N.E.W.』が制作され2026年に公開されることが決定したのです。

◆『踊る』の本編最新作で新たな名言誕生か?

 劇場版第1弾『踊る大捜査線 THE MOVIE』で青島を代表する名セリフ「事件は会議室で起きてんじゃない、現場で起きてんだ!」が生まれてから四半世紀以上。

 本編最新作で、青島の新たな名言が生まれることを期待しているファンは多くいることでしょう。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。

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