石破茂首相は12日、佳子夫人と共に、東京・赤坂の衆院議員宿舎から首相公邸に移った。首相就任後、休日の事務方との打ち合わせなどで公邸を利用していたが、宿泊するのは初めて。ただ、議員宿舎の居室は今後も維持するという。
首相夫妻は12日夕、議員宿舎を公用車で出発し、スーパー「肉のハナマサ」と「吉池」の2カ所で食材などを購入した後、公邸に入った。公邸は修繕作業が昨年末に終了。首相は危機管理の観点から近く入居する意向を明らかにしていた。
首相官邸に隣接する公邸は1936年の「二・二六事件」の舞台となり、幽霊が出るとうわさされている。首相は「『オバケのQ太郎』世代なので、大して恐れない」として気に留めない考えを示していた。