来週召集される通常国会を前に、自民・立憲民主両党の国会対策委員長が会談し、立憲側は衆議院の予算委員会を開催する条件として安倍派の元会計責任者を参考人招致するよう求めました。
安倍派の元会計責任者の参考人招致を要求、自民・公明は反対の立場自民党の坂本国対委員長と立憲民主党の笠国対委員長は16日、国会内で通常国会の対応をめぐり協議を行いました。
これに先立ち、立憲民主党など野党各党の国対委員長も協議を行い、衆議院の予算委員会を開催する条件として、自民党の派閥の裏金事件の実態解明に向け、予算委員会に安倍派の元会計責任者の参考人招致を求めることで一致しました。
参考人招致は各党の全会一致が原則ですが、自民・公明の与党は一貫して反対の立場です。
立憲民主党の笠国対委員長は野党間の合意を受けて、自民党の坂本国対委員長に対して、改めて参考人招致を求めました。
TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
いくつか未解明の問題がありますが、最大の問題の一つは、安倍晋三氏が生前「還付はやめましょう」と言ったのに、亡くなった後に再開し、その経緯について旧安倍派の幹部の人たちは政倫審で「知りません」と言っています。
旧安倍派の会計責任者の松本氏は、裁判で「ある幹部から再開しようと言われた」と証言しています。その裁判は確定しているので、それが事実になっているわけです。
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旧安倍派の幹部は「知らない」と言っていたのに、会計責任者は「幹部から言われた」と言っている。誰が要請したのか調べるのは、国会の権威に関わる話です。
絶対に調べる必要があり、そのために必要だったら、参考人として証言してもらうようなことは当然のことだと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年