今シーズン最強の寒波で“災害級”の大雪が続く青森県では建物への被害が急増しています。
北日本 17日にかけて大雪・吹雪などに警戒気象予報士 小野裕子さん:
東京では4日ぶりに1桁の寒さとなりました。
15日の最高気温は東京で15.6℃、横浜で14.8℃で、桜が咲く頃の暖かさとなりました。16日の東京・横浜ともに7.7℃となりました。
気温差が大体7℃以上あると、寒暖差疲労など、体調に影響を及ぼすおそれがあると言われています。
今後の寒気ですが、16日(木)夜の予想では、真冬の寒さをもたらすような強い寒気が、本州付近にも流れ込んでいるという状況です。北日本では低気圧が通過していく予想で、その後一気に強い寒気が入ってきそうです。
西日本では先週のような雪の心配はほとんどありません。ただ、北日本では荒れた天気となりそうで、17日(金)にかけて大雪・吹雪などに警戒してください。そして、18日(土)、19日(日)にかけて退いていく傾向となります。
気象庁1か月予報「平年より高め」 桜への影響は?気象予報士 小野裕子さん:
1月16日、気象庁が1か月予報(1月18日〜2月17日)を発表しました。
「北日本から西日本にかけて、平年より高め」となっています。今回の冬は寒冬傾向だったんですが、急激に変わってきそうです。これまでは冬型の気圧配置になることが多かったんですが、今後は少なくなっていくということで、春の兆しを感じられるのは早いかもしれません。
その分、雪がたくさん積もっている地域では、来週にかけて融雪災害に注意が必要になってきそうです。
ホラン千秋キャスター:
寒さが足りないと、桜が咲きにくいと言いますが、今年は大丈夫でしょうか。
気象予報士 小野裕子さん:
これから一番寒くなる時期を迎えるんですけど、そのタイミングで暖かい空気が入ってきそうです。
桜に関しては、12月など寒かったので、ちゃんと桜が目覚めて、春先の暖かさもあって、もしかしたら今年も早いかもしれません。
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井上貴博キャスター:
大学入学共通テストへの影響についてです。北陸から北日本の日本海側では18日(土)、路面凍結に注意が必要だそうです。
気象予報士 小野裕子さん:
雪ですが、山沿い中心で降り方もだんだん弱まっていきそうです。19日(日)になると、さらに縮小する予想で、それほど雪によって混乱が出るような天気ではなさそうです。
ただ、朝は冷えるので路面の凍結に、お気をつけください。
井上キャスター:
冷えるとやはり体調を崩す人が増えます。
インフルエンザの定点あたりの報告数(厚生労働省)ですが、2024年12月23日から29日は64.39人となり、現在の集計方法となった1999年4月以降で最多です。
2024年12月30日から1月5日は33.82人となり、大谷義夫医師によると年末年始で医療機関が休診だった影響とみられるそうです。
インフルエンザの警報レベルは30人以上なので、大きく上回っていたことになります。
井上キャスター:
特に湿度が重要と言われていますが、快適な室内環境について日本医師会によると、室内は20〜25℃、湿度は50〜60%を保つといいそうです。
加湿器の使い方ですが、エレコムによると、窓際・壁際・出入口付近はよくないそうです。
▼窓際・壁際に置くと、結露がおこるためよくないとのこと。▼出入口付近は、水蒸気が屋外に逃げるそうです。ただ、▼部屋の中央に置くと、水蒸気が部屋中に拡散しやすいそうで、風の流れをよんで設置すると一番いいと言われています。
また、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長によると、▼ご飯は別々に、大皿料理は避けたほうがいいそうです。
▼タオルやリモコンや歯磨き粉を、家族でシェアしない。ただ、▼ペーパータオルを使うのはかなり有効だということです。
井上キャスター:
試験場の寒さ対策についてです。
大学入試センターによると、カイロは貼るタイプはいいそうですが、手に持つタイプは試験監督に事前に申し出が必要だそうです。
コートや膝掛けなどは、試験室で着用できるそうです。ただ、英文字や地図などのプリントがされているものは、使えない場合があるとのことです。
ティッシュは、袋や箱から出して中身だけならいいということです。
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<プロフィール>
小野裕子さん
気象予報士・防災士
長野県茅野市生まれ 大分県大分市育ち
テレビ出演のほか、防災気象講演会や防災士養成講座の講師も務める
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