【岐阜県】老舗旅館「下呂温泉 小川屋」で館内湯めぐりと郷土料理を楽しむ

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2025年01月18日 06:30  GOTRIP!

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写真

日本三名泉に数えられる岐阜県の下呂温泉。1000年を超える歴史を持ち、織田信長にも愛されたと伝えられています。泉質はアルカリ性単純泉で色は無色透明、ほのかな香りの「美肌の湯」です。

そんな下呂温泉には、木曽川水系の一級河川・飛騨川をはさんでたくさんのお宿が並んでいます。温泉街の中心に位置する、創業75年の老舗旅館「下呂温泉 小川屋」もその一つ。実際に泊まってきたので、写真とともに館内の様子を紹介します。

飛騨川を望むロビー

正面玄関から一歩足を踏み入れると滝のオブジェからかすかな水の音が聞こえるロビー空間が広がっています。坂道に建っているため、このロビーが本館3階となります。

天井には豪華なシャンデリアがきらめき、奥は飛騨川がよく見渡せる、全面ガラス張りです。ゆったりと腰を下ろせる椅子が並ぶ広いロビーは、古き良き温泉旅館といった雰囲気が漂います。

ロビーに設置された足湯はホッとできる憩いのスペース。8時から22時まで自由に利用できます。足湯の奥のスペースには岐阜県や下呂市の名産品が揃った売店があり、おみやげ購入に便利です。

色浴衣コーナーには、色とりどりの選べる女性用の色浴衣(有料)が並んでいます。通常の浴衣はお部屋にあるのですが、鮮やかな色浴衣は着替えて温泉街を散策したい方におすすめです。

下呂温泉 小川屋は、本館、景観荘、別館ゆらぎ、香流閣、抱月荘と複数の建物からなるため、チェックインの後にスタッフの方が館内案内と、泊まるお部屋から大浴場への順路と帰路(どのエレベーターを使えばよいか)を説明してくれました。案内は口頭のほか、紙でもいただけます。

次の間付き客室(景観荘)

下呂温泉 小川屋には、温泉付きのラグジュアリーな客室、飛騨川を望む特別客室・和室、お値段重視のリーズナブルな客室など、全15タイプのお部屋があります。今回は景観荘の川側客室に宿泊しました。

次の間付きの広々としたお部屋で、フロント・ロビーと同じフロアにあり、大浴場や食事処への移動も便利な家族やグループ旅行におすすめのお部屋です。

襖を開けると、窓の向こうに飛騨川の清流・緑豊かな飛騨の山々や下呂温泉の街並みが見えます。

次の間付き客室からの眺め。下呂大橋の下の川原には湧き出る温泉(噴泉池)があり、足湯を楽しんでいる人たちの姿が見えました。

このお部屋には、ゆったりと腰を下ろしてくつろげる広縁があります。泊まった日は雪がちらつく寒い日でしたが、この空間と障子があることで、居室が暖かく保たれ、快適でした。

3か所・5種類の温泉大浴場

小川屋には3か所・5種類の温泉大浴場があり、館内で湯めぐりが楽しめます。男女入れ替え制で、宿泊者は何度でも無料で利用可能です。高濃度アルカリ性単純泉の下呂の湯は、角質を取る働きがあることから“天然石けん”の別名を持ち、「美肌の湯」として古くから知られています。

写真提供:小川屋

白鷺(しらさぎ)の湯は、日本ならではの「畳文化」を「温泉」と融合した、小川屋独自の「畳風呂」大浴場です。畳は肌触りが柔らかで心地よく、温かみがあって和みます。寝転ぶと気持ちがよくなって眠ってしまう人もいるとか。温冷交代浴ができるドライサウナも併設されています。

写真提供:小川屋

白妙(しろたえ)の湯は、白鷺の湯から階段を降りたところにある、岩の露天風呂とホワイトイオンバスです。飛騨川沿いの空気を味わいながら、白いお湯に身をゆだねるひとときは最高でした。

白鷺の湯と白妙の湯は、12:00から25:00が女湯、翌朝5:00から10:00が男湯となります。

写真提供:小川屋

薬師(やくし)の湯は、朝は格子の間から清々しい陽が射し、夜は照明に囲まれて情緒豊かな雰囲気を漂わせる大浴場です。

写真提供:小川屋

河鹿(かじか)の湯は、薬師の湯の外にある開放感たっぷりの露天風呂です。ちなみに、河鹿とは蛙のこと。下呂の四季の移ろいを眺め、飛騨川のせせらぎや季節によっては蛙の鳴き声に耳を傾けながら、温泉に浸かれます。

薬師の湯と河鹿の湯は、12:00から25:00が男湯、翌朝5:00~10:00が女湯となります。

写真提供:小川屋

汕(せん)は、整然とした空間に石を自由に配置した温泉スパです。景観上の問題から目の前を流れる川の景色を取り込めなかったため、借景という概念ではなく、“この場に自然を置き換える”という手法をとったとか。浴場の一部は「ラムネのお風呂」とも言われる人工炭酸泉を採用しているので、血行や皮膚代謝が促進され美肌効果も期待できます。

汕は、女性は15:00から25:00まで、男性は翌朝5:00から10:00まで利用可能です。

小川屋の温泉大浴場の詳細はこちら

9つの貸切風呂

大浴場のほかにも、源泉かけ流しで楽しめる貸切風呂が9つあります。Web予約が可能で、当日でも空きがあれば予約できます。家族やカップルでプライベートな時間を堪能したいときにおすすめです。以下、9種類の貸切風呂を簡単に紹介します。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの瑠璃(るり)は、窓から外の景色が見える半露天風呂で、浴槽が高野槇(コウヤマキ)の桶風呂です。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの霞(かすみ)は、窓から外の景色が見える半露天風呂で、床が畳敷きです。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの山吹(やまぶき)は、窓から外の景色が見える半露天風呂で、床が畳敷きです。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの菫(すみれ)は、窓から外の景色が見える半露天風呂で、床がタイル敷きです。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの利休(りきゅう)は、利休は窓から坪庭が見え、浴槽が高野槇の桶風呂です。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの山葵(わさび)は、窓から坪庭が見え、タイル敷きのお風呂です。

写真提供:小川屋

別館ゆらぎの琥珀(こはく)は、窓から坪庭が見え、床が畳敷きのお風呂です。

琥珀以外の6種類は定員2名となっていますが、琥珀は定員4〜5名となっています。また、本館にも4名まで利用できる2つの貸切風呂、「硯湯〜suzuriyu〜」と「絣湯〜kasuriyu〜」があり、家族やグループにおすすめです。料金は以下ページにてご確認ください。

小川屋の貸切風呂の詳細はこちら

夕食(飛騨牛すきしゃぶ会席)

下呂温泉 小川屋には趣の異なる4つのお食事処があるほか、旅館ならではのお部屋食をいただけるプランもあります。今回は個室お食事処「かなれ」にて、飛騨牛すきしゃぶ会席をいただきました。

胡麻豆腐、季節の口取り5品、造り3種盛り、松茸茶碗蒸し、みぞれ餡の饅頭、鰈西京焼き。美しく盛り付けられた料理はどれもおいしく、目と舌で楽しめます。

お酒の種類も豊富なので、日本酒が好きなら料理とともに下呂の地酒を味わってみてください。

特製の出汁でいただくA4等級飛騨牛のすきしゃぶ。サッと出汁にくぐらせた飛騨牛はやわらかく、ほおばると口いっぱいに旨みと甘みが広がります。

最後にご飯とお味噌汁、香の物、水菓子(パンナコッタ)をいただきました。プライベート空間でおいしい料理を堪能でき、大満足です。

※2024年12月の献立です。時期や、仕入れ状況により献立が変更になることがあります。

朝食(バイキング)

下呂温泉 小川屋の基本の朝食は、レストラン「季咲亭」での和洋約50種類のバイキングです。朝7時から9時の間で、好きな時間に利用できます。(そのほか、朝和定食のプランもあり)

ふんわりした卵焼きや新鮮な野菜サラダ、なめらかな豆腐、大豆の五目煮など、健康的なメニューが中心です。岐阜名物の鶏ちゃんアレンジメニューや、飛騨地方の郷土料理である朴葉味噌もありました。朴葉味噌は熱々のご飯にのせて食べるのがおすすめです。

ご当地グルメを含めて、いろいろな料理をすこしずつ味わえるのがバイキングの醍醐味。たくさん食べて、朝からしっかりエネルギーをチャージできました。

チェックアウトは11時なので、朝食のあとにもう一度温泉に浸かってもよし、腹ごなしに散策がてら足湯めぐりをするもよし。温泉街の中心に建つ下呂温泉 小川屋は、下呂観光の拠点にぴったり。湯めぐりと郷土料理を楽しみたい人におすすめのお宿です。

名称:下呂温泉 小川屋
所在地:岐阜県下呂市湯之島570
アクセス:JR下呂駅より徒歩7分(無料送迎あり)
駐車場:あり(無料)
予約・詳細:小川屋 公式サイト

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