歌謡コーラスグループ・純烈の酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭が主演を務めるドラマチューズ!『今夜は...純烈』(テレビ東京ほか 毎週火曜深24時30分〜)が3月4日から放送される。本人役で出演する4人に、本作のみどころはもちろん、昨年12月に俳優・タレントとして活躍する横山由依との結婚を発表した後上の心境、3月にグループ卒業を控える岩永の思い、直近のニュースなどについて聞いた。
【インタビュー動画】純烈が爆笑ぶっちゃけトーク!後上翔太の結婚や今後の活動について明かす■後上、結婚発表後のファンからの祝福に感謝
ドラマは、さまざまな境遇の中でしがらみや心の葛藤と戦いながら生きる各話の主人公が、純烈の生き様や歌に背中を押され、“心の迷いや葛藤を捨て、良くも悪くも前へ突き進む勇気を持つ”「純烈状態」へ誘う模様を描く。毎話不思議な世界へと導く重要人物を演じるのは今林久弥。純烈はエピソードごとに歌唱パフォーマンスも披露する。
――まずは後上さん、ご結婚おめでとうございます。SNSでもお祝いの声であふれていましたが、みなさんへこのような発表をできたことへの想いを改めて聞かせてください。
後上:人生ですごく大きな決断をしました。たくさんの関係者の方や、喜んでくれるかなとドキドキしていたファンの方からも祝福の言葉をいただけて、本当に幸せです。素敵な方たちに囲まれているなぁという想いでいっぱいです。
――みなさんは初めて報告を受けた時はどうだったのでしょうか。
酒井:“ふ〜ん”ですね。
白川:“ふ〜ん”じゃないでしょう。一番喜んでたじゃないですか(笑)。
酒井:「お付き合いすることになりました」と報告をうけた時、「ほんまに後上でええんか?ほんまガサツやけど大丈夫?」と聞きました。横山さんは「こっちは大丈夫ですかね?」って謙虚な感じで感動しましたね。
白川:さすが元AKB48総監督。
酒井:その瞬間、俺、義理の父みたいな気持ちで「よろしく頼むな」と言っていました。
後上:初めて聞いた!義理の父だったんだ(笑)。
酒井:娘が現れたなっていう感じがする。LiLiCoは娘じゃないよ。LiLiCoは姉さんや。
白川:後上さんは純烈の中でしっかりされているイメージがありますけど、由依ちゃんにもしっかりされている印象があったので、逆に後上をよろしくお願いしますと思いました。
酒井:ちょっと!ドラマのインタビューだよね?冒頭からひとつもドラマの話をしていない!
白川:いいんだよ。ドラマの話はどうでもいいんだから(笑)。
後上:よくない(笑)。『今夜は...純烈』の話をしましょう!
■“純烈4人で、ドラマ主演”しかし、やっていることは普段の純烈の活動と同じ?
――もちろんドラマの話もおうかがいします(笑)。企画を聞いたときはどう思われましたか?
岩永:ドラマと聞いていたけど、いざ目を通したらドラマというよりもコントのような印象を受けました。共演者と絡むシーンはそんなに多くなかったので、ドラマのできあがりが楽しみですね。
後上:企画を聞いた時は「主演・純烈」だったのですが、スケジュールを見たら数日しか抑えられていなくて、どういうことなのだろうとびっくりしました(笑)。実際に撮影したら理由がわかったので、みなさまもお楽しみに(笑)。各話に出ているキャストを聞いた時には、みなさんが素敵な方たちなので、純烈メインで大丈夫なのかなという心配が湧いてきました。
白川:まずは「セリフを覚えられるかな?」って思いました(笑)。でも台本を見たら純烈役だったので、そんなに役作りといったこともなく、歌唱シーンが大半を占めていたので、ホッとしました。
――メンバーそろってのドラマ主演は初となります。
酒井:純烈はご本人役が多いよね。『純烈ものがたり』『純烈ジャー』も今回もそうで、ギラギラの衣装を着ている。“純烈”はそういう扱いになるジャンルなのだろうね。
白川:もしかして、グループでの認識はあるけど、個々だと誰が誰だかわからなくなっちゃうのかな(笑)。
酒井:街の通行人とかやったらスムーズに演じられるよね。スッといけるよ(笑)。
白川:基本的に僕たちオーラがないですから。歩いていても気づかれたことがありません。
酒井:おばちゃんには気付かれるよ(笑)。「だるまさんが転んだ」をやっているのかというぐらい、一歩歩いたらバレて写真を撮っての繰り返しですね。
後上:東京だと、巣鴨では人だかりができますが、原宿だと誰からも見向きもされないんですよ。
■純烈の独特の“フェアリー感”に「我ながら存在が嘘くさい」
――本人役を演じるというのはどのような感覚なのでしょうか。
岩永:僕は純烈の本人役は初めてだったから楽しかったです。ドラマの現場が久しぶりだったので、懐かしいというか楽しかったというのが一番の思い出です。
酒井:みんな純烈の前に俳優をやっていたので、昔のいらないスイッチが入るパターンがたまにあるんですよ。今回は本人役と言うことなので、絶対スイッチは要らないと思って。演じようとしたらおもしろくなくなると思ったので、今回あえて台本を全部読んでいません。ただそのおかげで、撮影のことをなにも覚えていない現象に襲われております(笑)。
後上:純烈自体が、世間のみなさまから見ると実在しない、ファンタジーのように思われているところもあるのかなって。確かにこんな人あまり近くにいないよね。
酒井:我ながら存在が嘘くさいよね(笑)。
後上:街を歩いていても、こんな服を着た人みたことないもんね。
白川:こんな格好していたら捕まるよ(笑)。
酒井:地方へ行くと「本当に純烈っていたんだ!」と言われたり、おばあちゃんが俺たちに手を合わせてくれたりするんです(笑)。純烈という存在がフェアリー感や、ゆるキャラみたいなところがあると思う。
岩永:そうですよね(笑)。ドラマの立ち位置もそんな感じと解釈しました。普段歌っている歌を歌いますし、そのままでしたね。
――みなさん自身が普段から独特な存在感を放っているのですね。
酒井:純烈はいつも笑っていればいいし、ずっと笑ってきてよかったなと思います。そうじゃないと、おばちゃんたちを元気づけられませんからね。
■日本武道館もパフォーマンスする上では“地続き” 岩永、ラスト紅白への想い
――昨年11月には初の日本武道館公演があり、元メンバーの小田井涼平さんがVTR、友井雄亮さんと林田達也さんが現場に登場されました。振り返ってみていかがですか。
酒井:続けていたら特別に感じる必要がなかったことが、現在はそれぞれの道があるから、そう感じてしまうだけで、これまでも大阪公演で友井と会ったり、千葉で歌っているとぴょこっと林田が現れたりしていたんです。とにかく楽しかったですね。
――みなさんが参加することになった経緯は?
酒井:演出の小池竹見さんと台本を書いたスーパー・ササダンゴ・マシンさんが話して、こうしたらお客さん喜んでもらえるのではということで、僕らや事務所に提案してくれました。2人はドキドキだったみたいだけど、僕らは彼らに全幅の信頼を置いているのでその企画はスッと通りました。
岩永:登場した時は歓声が一番上がりましたよね。
白川:6人時代のファンの方もたくさん来てくれていたので、彼らがリフターから上がってきて一緒に歌っているシーンを見たときに、号泣されていました。
――武道館はやはり特別な場所でしょうか?
酒井:そうでもないかな(笑)。
白川:日本武道館を目指している方たちがたくさんいらっしゃるステージなので、自分たちも始まる前まではドキドキしていました。いざ立ったら意外に客席も近くて、とにかく楽しかったです。
後上:武道館の3日後は何事もなかったように名古屋のスーパー銭湯で公演していたので“地続き”ですね(笑)。
――2024年末もNHK紅白歌合戦に出場。これで7年連続となりました。
酒井:純烈ファンはご高齢の方が多いイメージがあると思いますし、中には杖や車椅子を使っている方もいて、電車に乗って会場に足を運ぶのがしんどい方も。だから自分たちが出向くというスタイルなんです。それでも、実際に会ったことのない方もたくさんいるんですよね。そういう意味では紅白は日本中どこでも観ることができますし、おじいちゃんおばあちゃんたちはテレビ世代。喜んでくれる方も多いのではと思います。
■ドラマは「4人でやっていた記録に」
――岩永さんは3月に純烈を卒業されます。今の心境はいかがでしょうか?
岩永:純烈の思い出はたくさんありますが、紅白歌合戦に2回も出演させてもらって、日本武道館の何千人の前で歌うという、すごい経験もさせてもらいました。自分自身もそうですけど、家族や応援してくれているみんなが喜んでくれたのがなによりうれしいですね。
――ドラマの放送が3月なので、岩永さんの純烈卒業が間近となるタイミングになりますよね。
後上:再放送があったりするかもしれないし、今の時代は配信もあります。この4人でやっていた記録がずっと残ることはうれしいですよね。多くの方に観ていただいたり愛していただけたら、うれしいです。
白川:卒業を機に、きっと彼は役者に戻ると思います。これを観てくれた方が岩永にオファー…とかがあったら、僕たちにとってもすごくありがたいなと思います。
――4月以降の純烈についての構想はありますか?
酒井:おばちゃんたちも僕たちも、デビューした頃よりも15年歳とっている。体力的にどんどんしんどくなってきているようにも感じますが、どんどん仕事は増えていて、俺自身よくわかってないという感じですね(笑)。でも、いよいよ望んだ環境ができつつあるし、ここからはどれだけぶん回していけるか、みたいな感覚です。俺は金属バットをぶん回すよ!
白川:やめてください(笑)。
後上:危ない(笑)。
酒井:(プロレスラーの)タイガー・ジェット・シンくらい熱狂させたい。ずっとそうやって突き進んできたし、あとはどれだけみんなが付き合ってくれるかなというところ。
白川:アップデートしていってね。
酒井:そう。行くしかないんだよ。
――最後に、ドラマの見どころをお願いします。
酒井:素晴らしいスタッフと純烈とタッグを組んだ、日頃疲れたみなさんがもう眠ろうかなというタイミングで始まるドラマでございます。マダムのみなさんは起きているのがちょっとしんどい時間かもしれませんが、是非とも老若男女のみなさんに楽しんでいただきたい。3月クール、ダークホースのドラマでございます。ご覧いただきたいと思います。
取材・文:遠藤政樹
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