【動画】ベネチア国際映画祭でも絶賛! 映画『Broken Rage』本予告
世界で賞賛を浴び続ける北野武が監督・脚本・主演を務める本作は、「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作された衝撃作。約60分の映画の前半では、警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションを描き、後半は前半と同じ物語をセルフパロディという手法を使ってコメディタッチで描き出す。日本の配信映画として初めてベネチア国際映画祭に正式出品され、高い評価を受けた。
解禁となった本予告では、そんな物語の一端が映し出されている。殺人の容疑で警察に捕まった主人公の殺し屋・ねずみ(ビートたけし)。しかしねずみは、警察から「お前の罪を見逃す代わりに警察に協力しろ」と、覆面捜査官として麻薬組織への潜入を強要される。
男たちの欲望渦巻く裏社会の中で、殺し屋としてのずば抜けた能力を武器に暗躍するねずみ。そこに危険な捜査に挑む警察、麻薬売買を取り仕切るヤクザも加わってのスリリングな攻防戦が繰り広げられる展開に、本作の音楽を手掛けた日本屈指のピアニスト清塚信也のオリジナル楽曲がさらなる彩を加え、正に暴力と笑いが怒涛のごとく押し寄せる映像となっている。「世界のキタノ」だから実現できた“新しすぎる実験作”だ。
あわせて、第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を『SHOGUN 将軍』で受賞した浅野忠信、浅野と共にねずみに捜査協力を依頼する福田刑事役を演じた大森南朋に続き、各キャストが演じる役柄が明らかになった。『首』で北野監督作品に初出演した中村獅童が演じるのは、麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分・金城役。その若頭・富田役を白竜、クスリの売人役を國本鍾建、精製工場の取り仕切り・田村役を宇野祥平ら北野組常連の俳優陣が演じる。
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映画監督としてのキャリアも35年以上、日本を代表する巨匠・北野監督が、「劇場向けではなく、TV画面で観る配信コンテンツとして新たにやってみたかったことをテストでやってみた。今まで作った映画の“間”じゃなくて、インターネットに慣れている現代風の“間”を探ることが自分にとって冒険になった」と語るように、新たな試みとなった本作。昨年行われた第81回ベネチア国際映画祭では、アウト・オブ・コンペティション部門(特別招待作品)に選出され、世界初上映。鑑賞後の観客からは熱狂と共に惜しみない拍手と歓声が送られ、鳴り止まないスタンディングオベーションを北野自ら制止するほどに大絶賛を受けた。
Amazon Original映画『Broken Rage』は、2月14日よりPrime Videoにて世界独占配信。