【競馬予想】注目の京成杯、クラシックに直結する一戦で穴党記者が推奨する伏兵2頭

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2025年01月19日 07:10  webスポルティーバ

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 注目の3歳重賞、GIII京成杯(中山・芝2000m)が1月19日に行なわれる。牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)と同じ舞台で争われるため、春の大舞台の行方を占ううえでも見逃せないレースとなる。現に、日刊スポーツの松田直樹記者もこう語る。

「一昨年の勝ち馬ソールオリエンスがGI皐月賞を、昨年の覇者ダノンデサイルがGI日本ダービー(東京・芝2400m)を、そして同2着のアーバンシックがGI菊花賞(京都・芝3000m)を、のちに制覇。過去2年間で三冠競走のすべての勝ち馬を出したことで、このレースの注目度は一段と高まっていると言えます」

 過去にもここから、のちのクラシックで活躍する馬が出ているが、近年の京成杯組の躍進には目を見張るものがある。ならば、今年もここをステップにして大いなる飛躍を遂げる馬が出てくる可能性は十分にある。

 とはいえ、このレースにおいては、現時点で注目度の高い馬だけを単に狙えばいい、というわけではない。松田記者も「この2年で、のちのクラシックを制した馬は、2番人気、5番人気、2番人気だった」と言って、こう続ける。

「過去10年で1番人気は、3勝、2着2回と5連対。この数字を高いととるか、低いととるかは個人の考え方次第ですが、キャリアの少ない明け3歳馬の重賞だけあって、個人的にはその信頼度はやや低いな、と見ています」

 そうなると、GI馬ジャスティンパレスの半弟で新馬戦(10月19日/東京・芝2000m)を快勝したキングノジョー(牡3歳)、あるいは前走の未勝利戦(11月9日/京都・芝2000m)を圧勝したパーティハーン(牡3歳)あたりが人気になりそうだが、もし人気先行であるならば、絶対視は禁物かもしれない。

「また、今年の出走馬で重賞連対実績があるのは、GIIデイリー杯2歳S(11月9日/京都・芝1600m)2着のドラゴンブースト(牡3歳)のみ。かなり波乱含みのメンバーと言えますね」と松田記者。

 さらに、過去10年のレースでは6番人気以下の伏兵が必ず馬券圏内(3着以内)に入って、3連単はすべて万馬券。特にここ3年は32万円超え(2022年)、9万円超え(2023年)、8万円超え(2024年)とオイシイ配当が続いている。

 こうした状況を踏まえて、松田記者は今年のレースで激走を果たしそうな馬を2頭、ピックアップした。1頭目は、ガルダイア(牡3歳)だ。

「半姉に2017年のGINHKマイルC(東京・芝1600m)を勝ったアエロリットがいる良血馬。姉はキャリアを積むにつれて筋肉質な馬になっていきましたが、弟は現状、スレンダーな体つきです。それでも、名トレーナーの国枝栄調教師は『目が据わっている。大成しそう』と、ただならぬ素質を感じているようです。

 実際、昨秋の新馬戦(10月6日/東京・芝1800m)では、途中からハナに立って、そのまま押しきり勝ち。ゴール後、3角まで馬が止まらず、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が困惑していた姿が印象的でした。

 その後、前走の1勝クラス・ベゴニア賞(11月24日/東京・芝1600m)は3着。1ハロン距離を短縮したマイル戦でしたが、そこでも序盤は終始かかり気味。折り合いには課題が残りました。しかし、国枝調教師は『馬は明らかに(競馬を)理解してきている』と同馬の成長を感じ取っている様子でした。

 国枝厩舎の管理馬と言えば、ほぼすべての馬が調教でもレースでもシャドーロールを着用していますが、この馬も操作性向上のためにクロス鼻革を装着。調教と馬具の効果で、確かにコントロール性は向上しています。

 京成杯に向けての最終追い切りでは、今回手綱を取る杉原誠人騎手が騎乗。『本当によくなるのはもっと先でしょうが、現時点でもすごくいい馬。乗った感じは2000mっぽいというか、長い距離のほうがこの馬の持ち味が生きると思います』とコメント。それなりに手応えを得たようです。

 過去2戦ではメンバー最速タイの上がりを使っていますが、どちらかというと、ロングスパートタイプ。リズム重視で、しぶとさを生かす展開に持ち込めれば、かなり面白いと思います」

 松田記者が推奨するもう1頭は、シマサンブラック(牡3歳)だ。

「2走前の未勝利戦(1着。7月27日/札幌・芝1800m)では行きたがる面を見せていましたが、その点は前走のオープン特別・芙蓉S(4着。9月28日/中山・芝2000m)で改善されていました。距離が延びたにもかかわらず、中団でリズムよく追走。最後は3角すぎから外目を回して伸びてきて、勝ち馬からコンマ3秒差の4着。距離へのメドも立った印象です。

 また、前走から間隔をあけたことで、この中間には馬体増に成功。管理する蛯名正義調教師も『休ませて、ここでどんな競馬ができるか』と期待を込めていました。

 今回のメンバーには、中山コースを経験している馬がそこまで多くありません。そのあたりもアドバンテージとなりそうで、一発への期待が膨らみます」

 クラシックに向けて、レースの価値が急上昇中の京成杯。はたして、今年台頭するのはどの馬か。熾烈な争いから目が離せない。

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