NHK大河『べらぼう』ナレーション役の超人気女優が「適任すぎる」ワケ。過去の大河との“違い”にもニヤリ

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2025年01月19日 08:50  女子SPA!

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横浜流星が主演を務める2025年大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合・日曜よる8時〜ほか)で、ドラマの背景やストーリーを伝えるナレーション=“語り”を担う・綾瀬はるかが話題です。実は、綾瀬は今回の大河にとても深い“縁”があることをご存知でしょうか?

◆綾瀬はるか「おいらん姿でスマホ操作」のサプライズ登場

これまでの大河ドラマの“語り”は、『光る君へ』(2024年)の伊東敏恵アナ、『青天を衝け』(2021年)の守本奈実アナのようにNHKアナウンサーが担当するケース、『おんな城主 直虎』(2017年)の中村梅雀や『麒麟がくる』(2020年)の市川海老蔵のように歌舞伎界出身の俳優が担うケース、そして『西郷どん』(2018年)の西田敏行、『どうする家康』(2023年)の寺島しのぶのようにベテラン俳優が語りを担当し、終盤で“重要人物”として登場するケース、などがありました。

今回、『べらぼう』の語りが綾瀬はるかであること、そして設定が「明和の大火を無事逃れ、復興した吉原に戻ってきた九郎助稲荷(くろすけいなり)」であることは、放送前より発表されていました。しかし、まさか第1回で声だけでなく本人がお目見えするなんて! しかも艶やかな花魁(おいらん)姿! さらに突然“スマホ”を取り出すと、マップ機能を使って劇中当時の江戸の町を案内しはじめるではありませんか。

『鎌倉殿の13人』(2022年)の語りを担った長澤まさみのように、終盤どこかで姿を現すのだろう……と、勝手に予想していたのですが見事に裏切られました。

◆大河とも森下佳子氏とも“べらぼうに”深い縁

綾瀬が大河ドラマに出演するのは3回目。初出演にして初主演の2013年『八重の桜』では、同志社創立者・新島襄の妻となった新島八重を、2019年『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では主人公・金栗四三を支える妻・スヤを演じました。30代の女優で、主要キャストや語りとしてすでに3回目の出演は多い方でしょう。

また、本作『べらぼう』の世界を紡ぐ、脚本家の森下佳子氏と綾瀬は切っても切れない関係です。なんと2人がタッグを組むのは今回で8作品目。

初めてのタッグは2004年のドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』。綾瀬にとっては連続ドラマ初主演であり、世間から大きな注目を集めた作品です。それ以降2006年『白夜行』、2009年『MR.BRAIN』、『JIN-仁-』(2011年に続編)、2016年『わたしを離さないで』、2018年『義母と娘のブルース』(2020年・2022年にスペシャル)、2021年『天国と地獄〜サイコな2人〜』。全作ヒット! といっても過言ではないほど、話題になった作品ばかりです。

◆綾瀬のターニングポイントには森下氏の作品が

綾瀬が“ヒロイン”としての魅力を確実にしていった2000年代、そして俳優として大きく役の幅を広げていった2010年代、2020年代。綾瀬のターニングポイントには森下氏の作品がありました。なかでも、筆者が「綾瀬×森下タッグならでは!」と印象深いのは『白夜行』と『義母と娘のブルース』。

『白夜行』では幼なじみのために実の親を殺してしまう美しき殺人者を演じ、強く逞しい新たなヒロイン像で魅了しました。『義母と娘のブルース』ではスーパービジネスウーマンの不器用さと愛らしさが爆発。いずれも、綾瀬の新たな魅力を引き出したといえます。

◆親しみやすい“語り”が作品にぴったり

今回、綾瀬はるかの語り起用を希望したのは森下氏だそう。耳にすっと入って聞きやすく親しみのある綾瀬の声が、作品にぴったりという理由だと語っていました(2024年12月16日マイナビニュース)。

登場人物が多く、常識やしきたりも現代と大きく異なる時代背景で、重要となる“語り”。信頼のおける綾瀬に依頼するのは、当然だったのかもしれません。

◆第2回の“語り”で驚いたこと

第1回ではサプライズ登場だったので、綾瀬の印象は強く残りました。しかし第2回では姿を表すことなくナレーションのみで語りをまっとう。おっとりした綾瀬らしい語り口は耳に心地良く、視聴者を自然かつ確実に、物語の世界へと誘導していました。

また語りに注目して観ていると、第2回では綾瀬の「で・す・が」の3文字だけで場面転換したシーンがありました。あまりに自然すぎて驚き(初見では気づかないほど)! でも、その3文字があるとないとでは大違いです。綾瀬の華やかながら落ち着きのある語りが、物語にいいテンポをもたらしています。

◆次はどんな姿で江戸の町に登場するのか?

ドラマが始まってわずか2週目で、綾瀬の語りが本作『べらぼう』に欠かせないことをしっかりと印象づけたのはさすがです。

公式サイトには、綾瀬は「花魁(おいらん)はじめ、さまざまな姿で江戸の町に登場」と書かれているので、今後もまた綾瀬が登場しそう! どんな扮装で登場するのかも、また注目を集めることでしょう。

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綾瀬の語りはもちろん、横浜流星、小芝風花らのイキイキとした演技も話題になっている『べらぼう』。今後、江戸を生きる人たちの生き様がどう展開していくのか、ますます楽しみです。
<文/鈴木まこと>

【鈴木まこと】
雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201

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  • いいんじゃ?他方:カメラが高画質になる分、メイクも衣装の色や鮮やかさ…時代考証だけでは再現しきれないアレンジも要求されてる。
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