【写真】大震災が奪ったものの大きさを感じる――『ここに、たしかに、死があった 大震災を知らないあなたへ』より
阪神・淡路大震災から30年。壊滅した神戸の街は再開発で生まれ変わり、被災の痕跡は消えた。「想像できない」「戦争のような古い出来事」。しかし、たしかに、ここには死があった。母を亡くした兄弟。2人の子を亡くした父。教え子を亡くした教諭。本番組は、残された人たちの30年をたどり、大震災が奪ったものの大きさと尊さを伝える。備えのきっかけとなる小さな種を撒くために。
鈴木佑一さんは、当時住んでいた母と子の支援施設「神戸母子寮」で被災した。暴力をふるう父から逃れるため、母の富代さんと兄の一馬さんと3人で暮らしていたが、富代さんは全壊した建物の下敷きとなり、亡くなった。父は一馬さんだけを引き取り、佑一さんは児童養護施設に。2人は生き別れとなった。
震災から28年後の2023年、一馬さんの居場所を知った佑一さんは、意を決し会いに行った。2人は再会を果たし、一緒に母の墓の前で手を合わせた。止まっていた家族の時間は、再び動き始めた。
また、番組では、2人の子どもを亡くした父親と震災後に生まれた息子のそれぞれの思いや、教え子の児童を亡くした教諭が震災を語り継いでいる様を追った。
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NNNドキュメント’25『ここに、たしかに、死があった 大震災を知らないあなたへ』は、日本テレビ系にて1月19日24時55分放送。