日本卓球協会は19日、日本代表の次期監督に男子は08年北京、12年ロンドン五輪代表の岸川聖也氏(37)、女子はTリーグの神奈川を率いる中沢鋭氏(45)が就任すると発表した。男子は田勢邦史監督(43)、女子は渡辺武弘監督(63)からバトンを受け、任期は4月1日から4年とされた。
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28年ロサンゼルス五輪での悲願成就へ、卓球ニッポンのかじ取りは国際経験豊かな新監督に委ねられた。男子の岸川氏は五輪2回、世界選手権11回出場。宮城・秀光中3年時から10季にわたり、ドイツのブンデスリーガを戦った。就任を「(代表に)恩返しできるチャンス」と喜び、パリ五輪団体4位を踏まえ「合宿自体の質を上げたい。メダル獲得のテーマしかない」と3年後の五輪を見据えた。
女子は中国出身の中沢氏が率いる。来日後は石川佳純、平野早矢香、平野美宇ら歴代の実力者を指導。Tリーグでは2季連続で最優秀監督となり、3月末で神奈川の監督を退任する。五輪団体は4大会連続メダルも、中国の壁が高く「金メダルを取るための強化プランを作りたい」と誓った。
◆岸川聖也(きしかわ・せいや)1987年(昭62)5月21日、福岡・北九州市生まれ。5歳で卓球を始める。仙台育英高で日本人初の全国高校総体3連覇。08年北京五輪団体5位、12年ロンドン五輪もシングルス、団体ともに5位。世界選手権は男子ダブルス、混合ダブルス、団体で銅メダル7個。20年に現役引退。以降は日本代表コーチ、Tリーグ彩たま監督を歴任。
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◆中沢鋭(なかざわ・るい)1979年(昭54)9月7日、中国生まれ。選手として90〜01年は河北省チームに所属し、00〜01年に中国超級リーグ出場。02年から大阪・四天王寺高とミキハウスで石川佳純や平野早矢香らを指導。14年からエリートアカデミーに携わり、コーチや監督として平野美宇、長崎美柚、木原美悠らを育成。22年4月からTリーグ神奈川の監督。22〜23年シーズンに初優勝。
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