腐敗した黒髪に大量のウジ虫が…韓国最恐の心霊スポット映画『ヌルボムガーデン』不吉な本編映像

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2025年01月22日 19:10  クランクイン!

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映画『ヌルボムガーデン』場面写真 (C)2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED
 韓国最恐心霊スポットの都市伝説を題材に描き出すホラー・エンターテインメント『ヌルボムガーデン』より、不吉さが漂う本編映像が解禁された。

【動画】美しい庭から出てきたものに戦慄 『ヌルボムガーデン』不吉な本編映像

 韓国には“三大心霊スポット”として知られる恐怖の名所が存在する。映画『コンジアム』(2019)の舞台となった京畿道広州市のコンジアム精神病院跡地。朝鮮戦争で死亡した学徒兵の埋葬場所とされる慶尚北道ヨンドク郡の慶北ヨンドク刺身店。そして、レストラン経営者の一家に降りかかった不幸な出来事と、幾つもの怪談が語り継がれる忠清北道堤川市のヌルボムガーデンだ。

 『女神の継承』『チェイサー』のプロデューサーであるク・テジンが、このヌルボムガーデンを題材にしたホラー映画の製作を熱望。監督デビュー作として自ら脚本も担当し、禁断の恐怖が渦巻くプロジェクトを実現させた。

 物語の舞台となるヌルボムガーデンと名付けられた大きな庭があるこの家には、窓辺や物陰に正体不明の人影が出没し、事故物件のマイホームを舞台にした“家系ホラー”として進行。都市伝説、呪術、ミステリーなどの要素が巧みに絡み合いながら展開していく。

 自殺した夫が生前購入していた邸宅ヌルボムガーデンを相続し、ひとりで住み始めたソヒ。夫が突然自ら命を絶った理由も分からない中、家の中で見知らぬ人物が映る写真を見つけたソヒは、その写真を手掛かりに独自の調査を開始する。

 この本編映像が捉えるのは、夜、ソヒ(チョ・ユニ)と姉のヘラン(キム・ジュリョン)が庭に埋められた不気味なものを発見する場面だ。ソヒが外出していた昼間、ヘランはこの庭に勝手に侵入していた怪しげな呪術師の男(チョン・インギョム)から奇妙な警告を受けていた。ヘランの報告を受けてソヒが庭を掘り返すと、出てきたのは大きな包み。恐る恐るそれを開くと、大量のウジ虫が…。

 ソヒが顔をゆがめながら開けた包み紙には腐敗した長い黒髪の束が入っていた。ソヒは、ヘランが男からもらった名刺の番号に電話し、「あなた誰?」と激しく詰問。しかし、「もう取り憑かれてる。その家から一歩も出るな」「貴様はそこから出ずに死ね」と不穏すぎる言葉を言い放たれ、叫びながらスマホを放り投げてしまう。

 「取り憑かれたら、生ける屍になっちまうぞ。用心しろ」と警告されていたヘラン。つまり、男の話を総合すると<取りつかれたら生けるしかばねになってしまうが、取りつかれた以上はその家から一歩も出るな>ということになるが…。ふたりの行方、そしてソヒが庭で見つけた黒髪の正体など、続く展開が気になる映像となっている。

 本作で脚本も手がけたク・テジン監督が、実存する場所を題材としたホラー映画を作ることにしたのは、この場所の名前にひかれたのが理由だという。ヌルボムガーデンは韓国語で<常に春である>という意味を持ち、「こんなに美しい名前である場所で、なぜこのようなことが起きたのか…そんな皮肉を感じたのです」と語る。

 そして、このシーンで苦痛や怒り、叫びなど表情豊かなソヒを熱演したチョ・ユニの演技が印象的だが、監督は「チョ・ユニさんはとても内面が温かい俳優だと思っていました。彼女なら、共感力が高く、善と悪に対する広い視野を持つ”ソヒ”というキャラクターを見事に表現できる適任者だと考えたのです」とキャスティング理由を語る。彼女が初めてホラーに挑戦するにあたり参考に見てもらった作品は、アリ・アスター監督の『ヘレディタリー 継承』だという。

 映画『ヌルボムガーデン』は、1月24日より全国公開。
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