【写真】ニコール・キッドマン演じるCEOの大胆なドレス姿
A24製作の本作は、愛する家族、キャリア、名声…すべてを手にしたCEOが、年下のインターンによって秘めた欲望を嗅ぎ分けられ力関係が逆転、深みにはまっていく様子を行先不明のスリリングな展開と大胆な官能で描く。
すべてを兼ね備えながらも、満たされない渇きを抱える主人公ロミー役はニコール・キッドマン。インターンの立場からCEOを誘惑するサミュエルを『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソン、ロミーの夫ジェイコブを『ペイン・アンド・グローリー』で数々の賞を受賞したアントニオ・バンデラスが演じる。監督は俳優としても活躍し、ニコールにあて書きした脚本で才能を開花させたハリナ・ライン。
今回解禁された2点の場面写真は、ニコール演じるロミーが大胆なドレス姿で劇場の客席に座っている姿と、鏡に向かって自身を見つめる姿を捉えたもの。舞台演出家の夫・ジェイコブの舞台を神妙な表情で見つめる彼女。そして、CEOとして大成功を収め、家庭を持ち、全てを手に入れた自らを鏡の前で見つめる彼女。この先、ロミーが年下のインターンと繰り広げる駆け引きとは? 行先不明のスリリングな展開、危険なパワーゲームの衝撃のクライマックスを劇場で確かめたい。
昨年12月25日(現地時間)に北米2115館にて公開された本作。初週7位の実績ながら2週目も7位をキープする好調な滑り出しを切った。海外映画評では「A24史上、“最高に挑発的!”」(TIME)、「セクシーで大胆、予測不能!」(The Hollywood Reporter)、「私たちが求めるアドレナリンを与えてくれた!」(Daily Mail)、「雷に打たれたような衝撃!」(RogerEbert.com)などの声が続々とあがっている。
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ニコールといえば、鬼才スタンリー・キューブリックの遺作であり、当時実際に夫婦だったトム・クルーズとの共演でも話題になった『アイズ ワイド シャット』(1999)や、アカデミー賞主演女優賞に初めてノミネートされた『ムーラン・ルージュ』(2001)、アカデミー賞主演女優賞を受賞した『めぐりあう時間たち』(2002)などで人気を博し、ハリウッドを代表する女優に。ゴールデン・グローブ賞では最優秀主演女優賞を5度受賞、ベルリン国際映画祭やヴェネチア国際映画祭でも最優秀女優賞を受賞するなど、今なお世界中でその評価を高め続けている。
1月3日(現地時間)に開幕したパームスプリングス国際映画祭では、初日に行われた授賞式で、ニコールがインターナショナルスター賞を受賞。受賞スピーチでは、昨年亡くなった母親の死にも触れ、「私はまだ母の死を悼んでいる。だからこの賞を母に捧げたい」と涙を流し、「私のキャリアはすべて父と母のためのものだった。2人とももうここにはいないけれど、私はこれからも創作活動を続け世界に貢献したい。なぜなら私は自分のやっていることを愛し、みなさんを愛しているから。映画界の一員になれたことにとても感謝している」と亡き母への想い、そして自身の今後の俳優活動への意欲も語った。
そんなニコールが、最新作『ベイビーガール』では、これまでのキャリアを超えていくような最高の評価を受けている。昨年ニコールが最優秀女優賞を受賞した、第81回ヴェネチア国際映画祭で審査員長を務めたイザベル・ユペールも、キッドマンの演技に対し「社会的に強い部分と私的に脆い部分の両方が混ざりあう役を、幅広い演技力で見事に体現した」と称賛。「役者として、人として、すべてをさらけ出した」とニコール自身が全身全霊で挑んだことを告白する本作だからこそ、彼女は海外でのプロモーションにも精力的に参加、「British GQ magazine」、「W magazine」、「Madame Figaro France」、「The Observer UK」など、世界中の雑誌で表紙を飾っている。
映画『ベイビーガール』は3月28日全国公開。