元テレビ朝日社員の玉川徹氏は23日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)に出演し、中居正広(52)の女性トラブルに社員が関与したなどと報じられたフジテレビをめぐり、当時同局編成担当の専務取締役だった関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長(66)が22日に開いた社長会見について言及した。「大多社長は、彼女のことを守ろうというのを最優先にしていたと言うんだけども、それ以外に守ろうとしたものがあったんじゃないか。いったいそれは何だったのか」と、私見をまじえ指摘した。
番組ではパネル企画で大多氏の会見内容を詳報。大多氏はトラブルについて「把握しておりました。この事案が起きてから程なくして、私の耳に報告が上がっております」と一部週刊誌の報道内容を認め、「非常に重い案件」として、その日のうちに港浩一社長に報告したと明かした。
女性のプライバシーを守ることを最優先しようとしたと述べながらも、当時中居が出演するトーク番組「だれかtoなかい」を打ち切らなかったことを追及され「彼女のためにどういう影響があるかと考えていた」「中居氏を守ろうという意識はなかった」などと訴えた。
大多氏の発言内容を踏まえ、コメントを求められた玉川氏は「事実関係はこれから発足するだろう第三者委員会がどういうふうな調査をして、どういう事実が出てくるかということになるんでしょうが、会見を聞く限り釈然としない点がふたつあった」と主張。
「1つは中居さんの番組をやめる機会があったのにやめなかったこと。もうひとつは、フジテレビ社長の会見もそうなんですが、(女性)本人が仕事を続けたいと言っていたという話は出てきますが、中居さんの番組が続くことをどう考えていたかというご本人の話がない」と指摘した。
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「専門の医師も関わっているという話をフジテレビの社長は会見で話していたが、意思の意見や判断をどう参考にしたかという話が一切出てこない。この点がずっと気になっている」と指摘した。
トラブルの発生後も「だれかtoなかい」を終了させなかたフジ側の判断に「被害女性を守るために最善の手は何か考え、終わらせなかったという話だったが、改編のチャンスは3回あった。(トラブルは)一昨年の6月に把握していたということなので、一昨年の秋、去年の春と秋と3回ある。僕もテレビにずっといる人間なので感覚的に分かりますが、すぐの改編は難しくても、去年の1月には松本人志さんの問題が起きた。その時かそれから半年後は、やめても何の不自然ではない。でもやめなかった」と疑問を呈した。
また「女性に関して言うと、精神的な問題が当然ながらある。医師の話を聞けば、中居さんがフジテレビの番組に出続ければ精神的に大きな影響を与えるということは、常識的に考えてある話。ところがそういう部分がどれくらい配慮されていたか。少なくとも、その配慮が本当に最優先になっていたのか」とした上で「大多社長は、彼女のことを守ろうというのを最優先にしていたというんだけども、もしかするとそれ以外に守ろうとしたものがあったんじゃないか」とも指摘。「いったいそれは何だったのか。それを、次のフジテレビの会見、第三者委員会で追及してほしい」と、述べた。
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