5日から放送がスタートしたNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜』。日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描いた今作は、NHKドラマ初出演の横浜流星が主人公を演じ、語りを綾瀬はるかが担当することで話題に。しかし、初回の平均世帯視聴率は12.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、昨年放送の『光る君へ』の初回の12.7%を下回り、歴代ワーストの記録となった。
そこで本誌は、つまらなかったと思われている「2000年代の大河ドラマ」についてアンケートを行った。
同率3位は『新選組!』(2004年)と『天地人』(2009年)。
近藤勇を主人公に、京都守護職下の警備組織として知られる新選組が題材となった『新選組』。原作・脚本は今作が大河初脚本となった三谷幸喜が務めた。初出演で主演を務めた香取慎吾など、若い俳優が起用されたことも有名だ。
《台詞回しが時代劇らしく無いと感じたからです。》(30代男性・会社員)
《俳優陣が若すぎてドラマが面白くなかったから》(60代女性・医療関係)
《あまり興味がない時代だったから》(50代男性・無職)
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と、歴史小説を原作としないオリジナル作品だったためか、王道の大河ドラマ好きには刺さらなかったようだ。
『天地人』は火坂雅志の同名小説を原作とした作品。主人公は上杉景勝に仕えた上杉家の家老・直江兼続。大河ドラマ史上初めて、関ヶ原の戦いに敗れた側の武将が主人公に。妻夫木聡は大河ドラマ初出演で主演を務め、全話平均視聴率が20%を越えた最後の大河ドラマとなっている。
《あまりに直江兼続が、若い頃貧弱な武将だと描かれすぎ》(50代男性・会社員)
《演技がわざとらしい》(40代男性・経営者)
《あまり印象になく面白くなかった》(30第男性・会社員)
という意見が挙がった。
第2位は『武蔵 MUSASHI』(2003年)。
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戦国時代末期から江戸時代にかけて動乱の世を駆け抜けた剣豪・宮本武蔵を七代目市川新之助(現 十三代目市川團十郎白猿)が務め、お通との恋や又八との友情を軸に激動の時代を鮮烈に描いた作品である。武蔵の幼馴染・本位田又八を堤真一、幼馴染で恋人のお通役を米倉涼子が演じた。
《盛り上がる場面が少なかった》(40代男性・会社員)
《武蔵も小次郎も迫力不足で戦いがつまらなかったという印象》(50代男性・会社員)
《暗くて飽きた》(60代女性・会社員)
戦乱の世が舞台なだけに、恋や友情が主軸となった本作は物足りなさを感じた視聴者も多いようだ。
第1位は『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)。
激動の戦国時代を生き抜き、加賀百万石の礎を築いた藩祖・前田利家とその妻・まつの夫婦の愛を描いた作品。前田利家を唐沢寿明、まつを松嶋菜々子が務め、入籍直後の反町隆史と松嶋の共演は、当時話題を集めた。
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《内容が地味》(40代男性・会社員)
《内容に興味が持てなかった》(60代男性・経営者)
《今ひとつ感情移入ができなかった。》(60代男性・会社員)
夫婦の名前が大河ドラマのタイトルになるのはこれが初めてだったが、夫婦のサクセスストーリーに興味が持てなかったという声が。
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