「泣き虫だった」日向坂46東村芽依、最後は“猫”と“笑顔”で卒業 9年間の集大成見せる「アイドルになって良かった」【セットリストあり】

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2025年01月26日 00:00  ORICON NEWS

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「日向坂46 東村芽依卒業セレモニー」より 撮影:上山陽介
 日向坂46『東村芽依卒業セレモニー』が25日、幕張イベントホールで開催された。日向坂46の前身グループ・けやき坂46(通称・ひらがなけやき)の一期生として、2016年にデビューした東村。「猫」と自称するほどの猫キャラに加え、「5歳児」とも呼ばれる天真爛漫な言動で、グループ内外の人々に愛されてきた。また、本物の猫を思わせる身体能力の高さをいかして「SASUKE」にも挑戦するなど、日向坂46の多面的な魅力の一翼を担ったメンバーでもある。

【ライブ写真25点】まるでプリンセス…ピンクドレスで笑顔の東村芽依

 最初のバラエティブロックは、グループの冠番組『日向坂で会いましょう』とコラボ。東村を慕う「東村男前軍団」、小坂菜緒と仲良くなりたい「小坂の懐入り隊」、山口陽世が自宅に招きたい「山口家連れ込み隊」、そして「チーム無所属」の4チームに分かれて2ゲームで競った。

 最初のゲームは、東村の「SASUKEっぽいことがしたいねん」というリクエストに応えて企画された、障害物リレー。猫耳を着けて「にゃー」しか言えないという状態で、メンバーたちは平行棒やイチゴの被り物キャッチに挑戦し、「東村男前軍団」が勝利。続いてのホームラン対決では、最多となる10本のホームランを放って東村が優勝。そして総合優勝も「東村男前軍団」に決定。勝利者特典の「金の猫耳」を装着し、ソーラン節ならぬ「ソーにゃん節」をセンターステージで踊った。ファンも「ソーにゃん、ソーにゃん」と大コールを送り、会場に笑顔があふれる時間になった。

 ライブブロックの1曲目は、東村が初センターを務めた一期生曲「どうする?どうする?どうする?」。東村代表曲とも言える曲を、全メンバーでパフォーマンスした。続く「君に話しておきたいこと」では、間奏でメンバーたちが「にゃー」というコールを入れて歌った。

 続いて東村が歌ってきたユニット曲を3曲続けて披露。「Cage」を金村美玖、河田陽菜と、「ノックをするな!」を高瀬愛奈、富田鈴花、高橋未来虹(高=はしごだか)、石塚瑶季と、「10秒天使」を佐々木美玲、河田陽菜、松田好花と、ワンコーラスずつ歌った。MCでは、「ノックをするな!」に参加した高瀬が、「この『ノックをするな!』ってあんまりパフォーマンスされてこなかったので、ついにここで披露できたのがすごい良かったです」と思いを語っていた。

 ここからは、期別の楽曲に東村が参加。まずは、東村を慕う四期生の藤嶌果歩がセンターを務める「見たことない魔物」。そして「めいちごさんをジャムにしよー!」という掛け声から、三期生曲「この夏をジャムにしよう」。続く二期生曲「世界にはThank you!が溢れている」では、最後に東村を囲んで大きなハートを作った。そして一期生と「夏色のミュール」を歌唱。この楽曲は、東村の発案で発表当時の衣装を着て踊った。

 MCでは、男前な一面を持つ東村が、BBQをした際に荷物を持ってくれたエピソードを山下葉留花が語り、「永遠に男前」「背中おっきすぎて、ほんと壁のような」と、目を輝かせて称えた。

 ライブブロック最後の曲は、日向坂46の4thシングル表題曲「ソンナコトナイヨ」。たびたびライブで東村がセンターを務めた楽曲で、歌唱中はファンが「めいめいー!」と大コールした。ここで本編が終了。

 アンコール明けには、東村のこれまでの活動における印象的なシーンに、本人からのメッセージを載せたVTRが流された。「泣き虫な私へ」から始まり、過去を振り返りながら自身の成長を示した。そしてVTRの最後には「泣き虫だった私へ。たくさん泣いちゃったけど、ずーっと楽しかったよね。東村芽依より」と締めくくった。

 そしてステージ上に東村が登場。たっぷりとフリルが施されたピンクのドレスに身に包んで、今度はファンを前にして、用意してきたスピーチを読み上げた。「活動の中で、楽しいことの方が多かったけど、私はすごい初期の頃から泣き虫で、たくさん泣いてばかりで、自分でも、アイドル向いてないかもって思ったりとか、しんどいときもあったんですけど、応援してくださるみなさんのおかげで、今日まで頑張ることができました。いつも優しいおひさま(日向坂46ファンの愛称)のみなさんが大好きです」と感謝を伝え、「今日は笑顔で終わりたいと思います。これからも私は、笑顔で、元気で過ごしていきたいなって思いますので、みなさんも、幸せ、ニコニコで過ごせることを願ってます。これからの日向坂が私もとっても楽しみですし、わくわくです。約9年間、本当に、本当に、ありがとうございました」と結んだ。

 ここで、残る一期生の佐々木久美、佐々木美玲、高瀬が登場。東村の「ほんとに好きな曲を、一期生のみんなでやりたいと思います」という曲フリで、「青空が違う」をパフォーマンス。この楽曲は欅坂46のユニット曲だが、まだけやき坂46の持ち歌が少なかった頃にライブで披露していた思い出の一曲。一期生の4人は、ピンクのひまわりを手にして歌った。続けて、けやき坂46が初めてもらった曲「ひらがなけやき」を披露。途中から二期生も参加した。会場は東村のペンライトカラーのピンク色と、けやき坂46のグループカラーだった緑色に染まり、まるで春から新緑の季節に移るような光景になった。

 短いMCを挟み、この日最後に歌った楽曲は「JOYFUL LOVE」。東村はトロッコに乗り込み、スタンド席の通路を一周しながら、ファンとゆっくり最後のコミュニケーションをしつつ、メインステージに移動。涙をこらえながら「私はアイドルになって良かったなって思います。アイドルとして活動した9年間は、私にとって宝物です。これからも日向坂46、よろしくお願いします。今日はありがとうございました」とファンに語りかけた。

 最後に、メンバーひとりひとりから東村に花が贈呈される。四期生の藤嶌果歩、三期生の山口陽世、二期生の金村美玖、そして一期生の3人からは、東村との思い出とともに感謝の言葉が伝えられた。本人もスピーチで語っていた通り、加入当初は泣き虫で、「すべての感情表現が泣くこと」(佐々木久美)とまで言われるほど涙もろかった東村。しかし、今日の開演前の影アナで「みんなで笑顔でいくよ!」と宣言した通り、最後まで笑顔を崩さずステージから降りた。17歳で加入した少女の9年間の成長を、ファンはしっかりと見届けた。

■『日向坂46 東村芽依卒業セレモニー』セットリスト
M1 どうする?どうする?どうする?
M2 君に話しておきたいこと
M3 Cage/ノックをするな!/10秒天使(メドレー)
M4 見たことない魔物
M5 この夏をジャムにしよう
M6 世界にはThank you!が溢れている
M7 夏色のミュール
M8 ソンナコトナイヨ
EN1 青空が違う
EN2 ひらがなけやき
EN2 JOYFUL LOVE

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